ドルセー自分らしさ J.R.

ドルセーが2019年に発表した、フローラル・ムスキーなオードパルファムです。トップで広がるマンダリンやベルガモットなどの柑橘に、カルダモンのわずかなスパイシー感がアクセントとして加わり、「意外と刺激的だが強すぎず、肌に溶け込むと優しいフローラルに移行する」という声が多く聞かれます。続くハートノートでは、ライラックやアイリス、ナルシス(スイセン)、スミレの葉による柔らかな花々のブーケが印象的で、「草花が咲き乱れるような“お花屋さん”を連想する」という人も。穏やかなグリーン感やわずかなレザリー感が隠れており、甘すぎない透明感をキープしながら個性的な深みを与えるとも評されます。ラストはサンダルウッドやシダー、ムスク、モスがやさしく香りを包み込むことで、落ち着きと安らぎをもたらす――「気張らずに使えるナチュラルな香り」「肌に馴染んで心をほぐしてくれる」と好まれる理由のひとつです。一部では「もう少し持続してくれたら完璧なのに」という意見もありますが、その控えめな投影力こそが“シンプルさ”と“真摯な優しさ”を象徴しているとする向きもあります。
香りの構成
- トップノート
- クレメンタイン、イタリアンベルガモット、カルダモン:透明感ある柑橘の甘さと爽やかさが第一印象を演出し、カルダモンが加わることで軽快なスパイシーさを添えます。口コミでは「クレメンタイン(マンダリン)がぐっと前に来て驚く」と語る人もいますが、「すぐに肌に落ち着いて穏やかになる」という意見も。
- ミドルノート
- スミレの葉、ライラック、アイリス、フレンチナルシスフラワー:フローラル要素の中心を担うのがこれらの花々。甘さを抑えた“青み”やレザリーなニュアンスが加わり、「華やかな花束に抱かれるような安心感」「雨上がりの森を思わせる湿り気と落ち着き」が感じられると言われます。特にナルシス(水仙)は独特の落ち着きや深みを添え、全体として“飾らない優しさ”が強調されるという声が多いです。
- ベースノート
- サンダルウッド、シダー、ムスク、モス:最後にはウッディ&ムスキーな穏やかな余韻が広がり、「やさしく包み込まれてほっとする」「ふと深呼吸したくなるような落ち着きがある」と評されます。一方で「投影力が控えめで、人によっては物足りないかも」との指摘もありますが、全体を通して“主張しすぎないナチュラルさ”がこの香りの魅力と捉えられることが多いです。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
スミレの葉やライラックなどのフローラルを含むため、ややフェミニンに感じられる傾向はありますが、「甘さ控えめで男女問わず似合う」と好評です。トップのシトラス&カルダモンによる軽快さがメンズにも心地よく、ナチュラルなムスキー・ウッディのベースがユニセックスな魅力を高めています。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・シトラス
- フローラル系・・・フローラル
ベルガモットやクレメンタインによる軽快なトップノートがシトラスの要素を際立たせます。ミドルのライラックやナルシス、アイリスによる花の香りが主体となり、フレッシュかつフローラルな印象を作り上げています。
補足分類(18の属性からの分類)
- グリーン
- シトラス
- パウダリー
- フローラル
- ムスキー
トップの柑橘による爽やかさがはっきり感じられる(シトラス)。ミドルで活躍するナルシスやライラック、アイリスが香りの核(フローラル/パウダリー)。ナルシスやスミレの葉がもつ青みやわずかなレザリー感(グリーン)。ベースで柔らかく支えるムスクが全体を落ち着かせる(ムスキー)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
自分らしさ J.R.の香りが似合うイメージ・人物

週末に「自然公園ピクニック」を楽しむOL
- 20代後半の女性。平日の仕事をきっちりこなし、週末には自然公園へ出かけて友達とピクニックをするのが習慣。
- コットンシャツややわらかい色のロングスカート、スニーカーを合わせたカジュアルスタイルで緑の中に溶け込みつつも、おしゃれを楽しみたい。
- “爽やかな柑橘”と“優しい花の香り”に癒やされながらリラックスし、華美になりすぎないフレグランスを探している。
朝のランニング後にカフェへ寄る「健康志向な男性」
- 30代の男性。朝にジョギングしてからシャワーを浴び、会社へ行く前にカフェで軽く朝食を摂るライフスタイル。
- スポーティなウェアで走り、通勤はきれいめのセットアップ。ヘルシーかつさっぱりした香りに惹かれるが、職場でも自分らしい穏やかさを残したいと考えている。
- “柑橘の爽快さ+ほんのり花の柔らかみ”という組み合わせに魅力を感じ、男女どちらにも合うユニセックス感を良しとしている。
花や草木を描く「水彩イラストレーター」の女性
- 20代後半。水彩画で植物や花を描き、SNSやギャラリーで作品を公開。
- 淡い色味のワンピースや、手染めのストールを日常的に愛用し、やわらかな色合いを好む。
- フレッシュな花の香りとグリーンっぽいニュアンスを持つフレグランスが創作意欲を刺激してくれると感じている。
雨の日に読書をする「カフェ巡り大好き女子」
- 20代後半の女性。雨が降ると無性にカフェ巡りをしたくなり、落ち着いた照明の店で本を読むのが至福の時間。
- 雨の日コーデはレインコートや長靴ではなく、あえてトレンチやショートブーツで“ナチュラルな可愛さ”を演出するタイプ。
- 香りは“爽やかでしつこくないのに、長く楽しめる花の温もり”を重視し、しとしと降る雨音に馴染むグリーンフローラルが好み。
草木染めを学ぶ「手仕事好き」の女性
- 30代女性。草木染めや手織り布などのクラフトワークに興味があり、休日にはワークショップへ参加して作品を作る。
- ナチュラルカラーのエプロンや麻素材のワンピで過ごし、素材そのものの風合いを大切にする生活。
- フローラル要素がある香りを探しつつ、“青みやグリーン感”も加わった自然派なフレグランスを好む。
ハーブティーとデスクワークを両立する「在宅ワーカー」の女性
- 30代女性。リモートワーク中心で、部屋には観葉植物やハーブを育てるコーナーを作っている。
- PCに向かいつつ、昼休みにはハーブティーを淹れて息抜きし、部屋を自然豊かな雰囲気に保ちたい。
- 香りは“外出しなくても自分が心地よくなれるシトラス&グリーン”かつ、“隠れたフローラルの優しさ”に惹かれる。
休日に友人と「ガーデンランチ会」を開催する女性
- 30代女性。小さな庭やバルコニーでランチ会を開き、サラダや果物、軽いワインで楽しむ会をよく主催。
- ゲストには出身や趣味の異なる人が集まり、にぎやかな昼下がりを過ごす。
- 香りは“誰にでも親しみやすいシトラスフローラル”で、食事や会話の邪魔にならず、自身の個性を程よく出したいと考えている。
柑橘の爽やかさや、グリーン&フローラルの優しさがあり、気温が上がる季節でも重たくならないとする意見が主流です。ただし、一部からは「寒い時期にこの柔らかさがより際立つ」という声もあり、落ち着きを求めるシーンなら季節を問わず使いやすいという見方も。一年を通じて“自分らしい穏やかさ”を纏いたいときに重宝します。