ドルセー心を込めて L.B.

原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り?(口コミ含む総合評価)
「心を込めて L.B.(À coeur perdu. L.B.)」は、ドルセー伯爵が愛したブレシントン夫人のために1830年に創作したフレグランスを、現代版として再構築したオードパルファムです。シトラスとアイリスを中心とする、清潔感に満ちたパウダリーな世界観が特長で、「洗いたてのシーツ」や「日向で乾かした白いリネン」を思わせる爽やかな導入から、ロマンティックなフローラルを経て、最後は官能的なアンバー調へと移ろう構成が魅力とされています。
香りの構成
- トップノート
- ベルガモット、レモン:シトラスの苦味と明るさが第一印象を彩ります。口コミでは「柑橘がすぐに消える」という声と「爽やかなレモン感が意外に続く」という声に分かれ、肌との相性や体温によって印象が変化する点が特徴です。
- アイリス、アルデヒド:クリアなアルデヒドのシャープさとアイリスのパウダリーなふくらみが重なり、「日向で干した白いリネンを感じさせる」という好評が多く寄せられています。一方で、わずかに“古書のような紙っぽさ”や“蜜蝋の温かみ”を覚えるとの意見もあり、ほんのりヴィンテージな要素を感じ取る人もいるようです。
- ミドルノート
- ネロリ、オレンジブロッサム:柑橘系の花がもつ甘く清らかなフローラル感が中心を彩り、ミドルでより華やかさが増します。ここでもアイリスのパウダリー感が続いており、“禁断の風”と形容されるようなロマンティックなムードを作り出す一方、「昔懐かしいフラワーノートのレトロ感がある」という声も。
- ベースノート
- アンブロクサン、モス、カシュメラン:肌にすっと溶け込むようなムスキーでアンバー調の温もりをもたらします。アンブロクサンが強く感じられて苦手という声がある一方、「粉雪のように溶ける繊細な甘さが官能的」と好む人も多く、好みが分かれやすい要素。モスの軽いグリーンな渋みと、カシュメランのウッディで滑らかな抱擁感が最後まで心地よく余韻を支え、“心を込めて”身を投じるような感覚を演出します。
心を込めて L.B.と似てる香水
- プラダ「インフュージョン ドゥ プラダ イリス」ネロリ/マンダリンのクリーンなトップが“洗いたてのリネン”を想起させ、すぐにアイリスの上質な石鹸パウダーが広がり、ベンゾインとシダー&ホワイトムスクで温かいアンバー調にソフトフォーカス=「清潔パウダリー → 肌にとけるアンバー」という運びがL.B.と同軸
- シャネル「1957(レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル)」シトラスの微光と多層ムスクでリネン様に立ち上がり、ジャスミンとほのかなハニーの甘さが丸みを与え、シダー/アンバーウッディでしっとり収束=“白いリネン → 官能的アンバー”への移ろいが近い(アイリスは控えめ)
- バイレード「ブランシュ」アルデヒド×ローズのソーピーな泡立ちで真っ白に始まり、ピオニーを挟んでサンダルウッド/ムスクにフラットに落ちる=“洗濯物の清潔感×クリーンムスク”の質感がL.B.のリネン感に寄り添う(アンバー要素は穏やか)
- メゾン フランシス クルジャン「724」アルデヒド×ベルガモットのドライな明度→ジャスミン&スイセンが透明に香り、白ムスクとサンダルウッドで柔らかい温度の残り香=“都会的リネン → ほの甘いアンバーウッディ”のフェードが近い
- チェルッティ「1881 プールファム」〈低価格帯〉ベルガモットの清涼トップからミモザ/アイリスのふわりとしたパウダリーへ、ムスクとアンバーで温かく肌に馴染む=“清潔なパウダー → やわらかなアンバー”という骨格がL.B.と相似
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
やわらかいフローラルとパウダリーな印象が一般的には女性的な香りとして支持されやすい一方、アンブロクサンやモスに感じられるウッディ&アンバー調のニュアンスがユニセックス感を与えています。甘めの香りが好きな男性であれば心地よく使える一方、アイリスのパウダリー感やオレンジブロッサムの甘さが苦手な男性もいるため、肌試しを推奨する声も見受けられます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・フローラルアンバー
- フローラル系・・・ソフトフローラル
いわゆる濃厚バニラ系とは異なる、アンブロクサンを中心としたモダンで軽めのアンバー調がベースを支えています。オレンジブロッサムやネロリの甘く清廉なフラワーノートが柔らかい印象を醸し、アイリスの粉感が全体を優しくまとめ上げる構成です。
補足分類(18の属性からの分類)
- アルデヒド
- アンバリー
- シトラス
- パウダリー
- フローラル
空気を透き通らせるようなシャープな透明感をもたらします(アルデヒド)。軽く官能的なアンバー感を演出するアンブロクサンの存在がアクセント(アンバリー)。ベルガモット、レモンの軽快な苦味や明るさがトップを彩るが、感じ方に個人差あり(シトラス)。アイリスによる繊細な粉っぽさが“洗い立てリネン”のような清潔感をもたらす(パウダリー)。ネロリとオレンジブロッサムの甘やかな花の香りがコアを形成し、クラシカルな趣きを添える(フローラル)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
心を込めて L.B.の香りが似合うイメージ・人物

白いリネンシャツを好む「ブティックオーナー」の女性
- 30代前半の女性。こだわりのリネンやコットン製品を扱う小さなブティックを営み、店内には涼やかな音楽を流して“清潔感”を演出。
- スタッフの制服も白シャツに淡いベージュのエプロンを合わせるなど、色味を抑えた上品スタイル。
- 香りは“リネンを思わせるパウダリーさ”と“アロマティックな明るさ”が欲しく、「フローラルアンバー系」が日常を少しだけ特別にしてくれると感じている。
柑橘農家が営む「エアビー民宿」のホスト女性
- 30代後半の女性。家業で柑橘農家を継ぎながら、自宅を改装してゲストを迎えるミニ民宿を運営している。
- 朝食には自家製のオレンジやレモンを使ったフルーツパイやマーマレードを振る舞い、リラックスした滞在を提供。
- 香りは「フレッシュなシトラス」が基調ながら、夜にかけてはほんのり甘く落ち着きもあるものを好む。
花嫁支度に余裕を添える「ブライダルヘアメイク担当」
- 20代後半の女性。結婚式当日に花嫁のヘアメイクを担当し、透明感あふれるスタイル作りを得意とするブライダルアーティスト。
- ドレス合わせや小物選びにも助言をし、花嫁が一番輝く瞬間を支える仕事に誇りを持つ。
- 香りは“花嫁が纏うような清楚なフローラル”と“ほんのり甘い官能”が同居する一本を好んでいる。
フランス文学を愛読する「図書館司書」の男性
- 30代男性。図書館の参考室を担当し、ときどき利用者にフランス文学のおすすめを紹介する。
- リネンシャツにカーディガンを合わせた落ち着いたスタイルで、カウンター越しの対応にも上品さが漂う。
- 香りは「パウダリーな柔らかさ」が主軸ながらも、わずかに甘くアンバー調へ展開していく奥行きを好む。
ロマンティック映画の「脚本家」である女性
- 20代後半の女性。淡い恋愛映画やドラマの脚本を執筆しており、パウダリーな“白い花”に憧れる世界観を表現する。
- 自宅で執筆する際には柔らかい音楽をかけ、キャンドルを灯すのが日課。
- 香りは“繊細で優しく、かつほんのりアンバーの官能”を求め、花をモチーフにした香水をいろいろ試している。
春の旅行で「小さな港町」を巡る夫婦の男性
- 30代後半の男性。夫婦で春に港町を巡り、新鮮なシーフードや海沿いのカフェを楽しむ旅をプラン。
- ボーダーシャツや明るい色のスニーカーを合わせ、軽快な旅行スタイルを心掛ける。
- 香りは「爽快なシトラスとフローラル」を軸としながら、夜にはほんのり甘く寄り添う温もりがあれば完璧と考えている。
夜の植物園で「ナイトツアー」をガイドする女性
- 30代前半の女性。植物園のスタッフで、夜間開園のナイトツアーで花や樹木の説明をする仕事を担当。
- 白い制服とライトを携えて園内を案内し、花の咲き方や香りを観察するのが好き。
- 香りは“花を邪魔しないフローラル”と“わずかなアンバーのロマンティックさ”が理想で、夜に相応しいクリーンなパウダリーを模索中。
華やかな職場に勤める「美容部員」の男性
- 20代後半の男性。百貨店のコスメカウンターで美容部員として働き、フェミニンな商品知識を駆使しつつ自身も清潔感を大切にしている。
- 白いシャツや柔らかいトーンのパンツを着こなし、爽やかな挨拶や笑顔が魅力。
- 女性的な香りにも抵抗がなく、“パウダリーかつ軽やか”なフローラルアンバーを選ぶ場合が多い。





シトラスとフローラルの爽やかな立ち上がりからパウダリーで甘やかなベースへ移行するため、暖かい季節に合うという意見が多い一方、「冬の冷たい空気にも映える」という口コミもあります。清潔感のある香り立ちでオフィスやデートなど日中に使いやすく、夜にはほんのりとしたアンバー調がロマンティックな雰囲気を添えると好評です。