フエギア 1833コモレビ

コモレビ
ブランド フエギア 1833
分類ソフトアンバーフローラル
季節日中
発売年月日 2016
調香師 ジュリアン・デベル
詳細 公式サイト

「Komorebi(コモレビ)」は、フエギア 1833が2016年に「Literatura(リテラトゥーラ)」コレクションとして発表した、フローラルアンバー系のフレグランスです。その名が示すように、日本語の“木漏れ日”がイメージの源となり、光と影が織りなす儚く繊細な風景を映し出します。トップでは桜(チェリーブロッサム)の淡く可憐な香りがほんのり甘く立ち上がり、アンバーグリスの塩気やミネラル感が加わることで単調な花香にとどまらない奥行きが生まれます。さらに、ムスクが柔らかく余韻を支え、肌に溶け込むようなほっとする温もりを演出。口コミでは、軽やかで瑞々しい桜の香りを「桃のような甘さ」と感じる方もおり、一方で「やや青い風合い」や「瓜っぽいアクアティック感」を拾う方もいるなど、ユーザーの肌質や体温によって発現する香りが変化しやすいのも特徴です。

「日本酒や冷やしたフルーツを連想する爽やかさ」「淡いピーチの甘みが香る」といった感想がある一方、時間経過とともにフエギア独特の“生っぽい甘さ”が強く出るため、相性次第では“やや苦手”と感じるケースも散見されます。総じて、桜モチーフ特有のほんのり甘く切ない雰囲気と、アンバーグリスとムスクによる塩気や温かさが交錯し、静かでロマンティックな世界観を楽しめるフレグランスといえます。

香りの構成

  • トニックノート
    • チェリーブロッサム (Cherry Blossom):桜特有の儚い甘さとフローラル感がメイン。濃厚ではなく、あくまで透明感のある柔らかい香り立ち。肌の上では「桃や白桃シロップを思わせる甘さ」に傾く場合もあれば、「瓜やメロンに似た青っぽさ」を感じる方もいます。
  • ドミナントノート
    • アンバーグリス (Ambergris):海洋生物由来の塩気やほのかな動物的ニュアンスが、本作では控えめに作用していて、甘い花香だけではなくミネラル感や奥行きを与えます。口コミによれば、このアンバーグリスの出方によって「日本酒のような匂い」「わずかに生臭い香り」に感じられるケースもあり、人によっては苦手に思うことがあるようです。
  • サブドミナント
    • ムスク (Musk):全体を丸くまとめる役割を担い、温かく柔らかい質感をプラス。桜の儚い甘さとアンバーグリスの塩気のあいだで、肌にスッと溶け込むような“フエギアらしい”独特の深みを加えます。体温が高めの方は、このムスクが強く前面に出て「まろやかな甘さ」が際立つケースも報告されています。

おすすめの季節と時間帯

日中

フローラルかつアンバーの温もりを含むため、春~初夏に纏うと、桜を想起させる淡いロマンティックさをより楽しめます。口コミでは「雨の湿度と相性が良い」「夏場のクーラー環境でも邪魔しない」など、意外に幅広いシーンで使いやすいという意見もあります。ただしアンバーグリスの出方次第で“甘さ”や“塩気”が強くなる場合があり、夜のシーンや落ち着いた雰囲気で楽しむのも◎。 日中は軽めにワンプッシュで優しい桜のニュアンスを、夕方以降はもう少し多めにつけてアンバーの深みを引き立たせるなど、使い分けると飽きずに使いこなせます。

男性向け、女性向け

男性
女性

華やかでやわらかな桜の香りから、一般的には女性的なイメージが先行する傾向にあります。とはいえ、口コミのなかには「塩気や瓜っぽいニュアンスがクールで清潔感がある」と評価する男性も見受けられます。フローラルが得意で、ほんのり甘くても抵抗のない男性なら十分に楽しめるユニセックス感があるでしょう。一方で、フエギア特有のアニマリック・ムスクが気になる方は、購入前にじっくり肌で試すのがおすすめです。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ソフトアンバー
  • フローラル系・・・フローラル
桜の花と組み合わさることで、アンバーの強烈さは抑えられ、やさしく上品なアンバリーな質感。チェリーブロッサムの淡い甘さと花らしい清潔感がメインに感じられます。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アンバリー
  • パウダリー
  • フローラル
  • ムスキー
チェリーブロッサムが中心にある花の香り(フローラル)。アンバーグリスのわずかな塩味やムスクの甘みが、ほのかに琥珀調の温かさを加える(アンバリー)。桜とムスクが織りなすふんわり粉っぽい質感も感じられる(パウダリー)。肌に溶け込むムスクの甘みが香りを支える(ムスキー)。

コモレビの香りが似合うイメージ・人物

コモレビをつけている人のイメージ

春の夜風を感じる「詩的な語り部」

  • 30代の男性。夜になると静かな川辺を散歩しながら、短い詩やエッセイを書き留めるのが日課。
  • 春先になると桜並木の下を通り、“花の儚さ”や“淡い月光”を好んで眺める。
  • 香りには「詩情あふれる柔らかなフローラル」を求めつつ、“甘すぎない落ち着き”がほしい。

桜をモチーフにした「ハンドメイド雑貨アーティスト」

  • 20代後半の女性。桜やピンク色を基調とした布小物やアクセサリーを制作し、ネット販売を行う。
  • 部屋には淡いピンクのインテリアや花柄のアイテムが多く、明るくやわらかな雰囲気。
  • 香りも“ほんのりピンクを感じさせる甘さ”が欲しいが、くどくなりすぎず爽やかでありたいと考える。

“季節の花”を主題に撮影を行う「ガーデンフォトグラファー」

  • 20代後半の男女。ガーデンや公園を巡り、自然光を活かした花の写真を専門に撮影。
  • レンズや機材を背負い、春には桜の写真を撮るために各地を点々とするアクティブ派。
  • 香り選びには“花っぽさ”を重視しつつ、撮影中でも息苦しくない“みずみずしさ”がほしい。

春のシーンで“和服”をまとう「プチ着物女子」

  • 20代後半の女性。普段は洋服メインだが、桜の季節など特別な日は柔らかい色合いの着物を着る。
  • 帯や小物で季節の花を取り入れ、ほんのり“和”のエッセンスを日常に溶け込ませて楽しむ。
  • 香りは“桜に通じる和のイメージ”を大切にし、少し甘くても軽く透けるような印象がベスト。

桜咲く湖畔で「写生を楽しむ水彩画家」

  • 20代後半~30代前半の男女。湖畔の桜並木をスケッチし、淡い水彩絵の具で春の風景を描く。
  • パステル調の色をこよなく愛し、カジュアルなシャツやブーツを着こなし、スケッチブックを片手に散策。
  • 香りは“水彩のような淡さ”と“桜のやわらかさ”を重視し、ところどころ塩っぽいアンバーも効くと嬉しいと思っている。

小さなゲストハウスを経営する「ホスピタリティ重視の夫婦」

  • 30代男女。地方の観光地で2人でゲストハウスを切り盛りし、春になると桜や花が咲く庭を観光客に提供。
  • 玄関には花びらを浮かべた水鉢や生花を飾り、ウェルカムドリンクでお茶や甘酒などを出すことも。
  • “ほんのり甘くてお客様を和ませる”フレグランスが欲しいが、ハーブっぽい青さもあると春らしさを演出できると考えている。