フエギア 1833プーロ

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「Puro(プーロ)」は、2022年にフエギア 1833が「Linneo(リンネオ)」コレクションとして発表したウッディ&タバコノートを中心とするフレグランスです。キューバ産のセダーウッド(セドロ クバーノ)と熟成されたタバコの葉を思わせる、濃密かつ温かみのある香りが大きな特徴となっています。湿度の高い空気の中でゆっくり成熟したタバコリーフのわずかな甘さやレザー調のスモーキーさと、ウッディなセダーのほのかな樹脂感が重なり合い、エキゾチックで落ち着いた大人の雰囲気を醸し出します。
さらにPalo Mulato(パロムラート)という中米・キューバなどで見られる木の要素が、苦味やスパイシーさをほどよく加え、全体をシャープに引き締めながら奥行きを深めているのも印象的です。「火をつける前の葉巻の香り」や「甘く燻した黒糖や蜜のような空気感」を思い浮かべる方も多く、湿ったタバコ葉に甘みと苦味が同居する独特の香りがクセになるといった声が見受けられます。
香りの構成
- トニックノート
- タバコ (Tabaco):キューバの暑く湿った気候で発酵・熟成されたような“生っぽい”タバコリーフのニュアンスが感じられます。甘さは控えめながら、葉をほどいたときの芳醇な香りやレザーを思わせるスモーキーさが広がり、まるで葉巻を箱から取り出した瞬間のような“乾ききっていない温かみ”を楽しめます。
- ドミナントノート
- セドロ クバーノ (Cedro Cubano):キューバ産シダーウッドの奥深く落ち着いたウッディノートが、タバコのスモーキー感を包み込み、洗練された重厚さを与えます。樹脂感が穏やかながらも、少し甘さを帯びた木材の香りが全体をまろやかにまとめ、焚き木や燻製を連想させる場面もあるという口コミもあります。
- サブドミナント
- パロムラート (Palo Mulato):中米やキューバなどで見られる木で、ハーブ系の苦味や若干のスパイシーさを持つとされています。香りに軽い刺激感を足し、甘いタバコが重くなり過ぎないようバランスを保ちます。ユーザーの中には「お焼香のような落ち着き」や「土っぽい樹皮の薫り」を感じるという人もいます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
タバコとウッディによるダークかつスモーキーな表情は、一般的にはメンズライクなイメージを持たれやすい傾向にあります。しかし、甘さをほのかに感じるタバコノートや、パロムラートのハーブっぽい苦味による独特の深みを好む女性も少なくありません。ユニセックスで楽しめる一方、特にレザー系やアンバースモーキーを好む男性からの支持が高い印象です。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- ウッディ系・・・ウッド
タバコリーフとセダーを中心とした奥行きある木の香りが軸で、スモーキーなタバコ×ウッディノートが全体を支配します。レザー的にも感じられる要素や樹脂感が複雑に絡みあい、甘さと苦みのバランスが渋みを帯びた大人らしさを演出しています。
補足分類(18の属性からの分類)
- ウッディ
- レザー
シダーウッドとパロムラートによる“木材の匂い”が大きな支柱。タバコを“葉巻を保管する木箱”に閉じ込めたかのようなウッディ感が際立ちます。タバコリーフのスモーキーさと温かみの相乗効果により、わずかにレザー調のニュアンスが漂います。
プーロの香りが似合うイメージ・人物

海辺の読書スペースで「洋書を愛読する洒落者男性」
- 30代後半。海沿いにある小さな隠れ家カフェで、波音をBGMに古い洋書を読むのが趣味。
- リネンのシャツやジャケットをさっと羽織り、さり気なく上質なレザー小物を持ち歩く。
- 香りは“海風にも負けない深さ”が必要だが、タバコとウッドが融合した“陰影のある大人っぽさ”を好む。
夜の大人の社交場「葉巻バー」のオーナー男性
- 40代男性。シックな葉巻バーを経営し、暗めの照明やクラシック音楽で雰囲気を演出。
- バーにはレザー張りのソファやアンティーク調のウッドテーブルが配置され、客はラグジュアリーな時間を楽しむ。
- 香りは“タバコの甘みを活かす”一方で、“ウッディな落ち着き”を備えたものを求め、大人の魅力を演出したい。
レトロバイクで夕暮れの街を流す「シティライダー」
- 30代男性。旧車のバイクや古いトランクを好み、ややアンティークなテイストのヘルメットやジャケットをコレクション。
- 街中を流すように走り、夕暮れの風景を見てから喫茶店で一服するのが癒し。
- 香りは“タバコ葉やレザー”を思わせるものを好むが、ほんのり甘くてバイクの排気と喧嘩しないような落ち着きを求める。
夜の図書室で洋酒を嗜む「哲学教授」
- 40代~50代男性。哲学や人文科学を教える大学教授で、研究室の奥には小さな書斎を用意し、夜になると静かに洋酒を少量飲む習慣がある。
- 重厚な古書や革張りの椅子が並ぶ空間で、ペンを走らせながら思索にふける。
- 香りは“甘く深いタバコや樽っぽいウッド”が好みで、知的かつ落ち着いた雰囲気を保ちつつスモーキー要素も欲しい。
レザーソファでアンティークギターを爪弾く「ブルージャズ愛好家」
- 30代後半の男性。自宅の一角にレコードやギターを並べ、夜更けにブルーズやジャズを奏でるのが日課。
- レザーソファに腰掛けてライトを落とし、ウイスキーかバーボンを舐めながら即興演奏を楽しむ。
- 香りは“タバコ葉やウッディ”を思わせ、スモーキーで無骨な面がありつつ、どこか甘いトーンも欲しいと考えている。
温かく深みのあるタバコ&ウッディノートは、秋から冬にかけての肌寒い季節や、夜のシーンと非常に相性が良いです。コートやジャケットの裏地に香りがほんのり残ると、葉巻を思わせる甘く濃密なムードが漂い、親密な雰囲気を演出します。また、猛暑を避けつつ意外と湿度がある日でも「しっとりと甘い煙草の香りが立ち上がって心地よい」という口コミがあり、季節を問わず“気温や場所に合わせて使い分けたい”と考える人もいるようです。