フエギア 1833バジリカム

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「Basilicum(バジリカム)」は、フエギア 1833の「Linneo(リンネオ)」コレクションとして2018年に登場した、アロマティック・シトラス系のフレグランスです。主役となるのはバジルで、タンジェリンやラベンダーなどの要素が絶妙に重なり合い、酸味のある柑橘とたっぷりのハーブが混ざり合うような爽快感が魅力的です。バジル特有の青くスパイシーな香りが活かされつつ、タンジェリンが甘酸っぱさを添え、ラベンダーのパウダリー感が優しく全体を包み込むため、清涼感のなかにもほんのりとした柔らかさが感じられます。塩味を想起するミネラル感や、キッチンで摘みたてのハーブを使っているようなライブ感が立ち上がり、果汁を搾ったばかりのようなレモンやオレンジを思わせる瞬間もあります。寒い時期に嗅ぐと青い苦みが際立ったり、逆に暑い季節にはシトラスの酸味がくっきりと際立つといった変化が起きやすい一品です。
香りの構成
- トニックノート
- バジル (Basil):爽やかで少しピリッとしたスパイシーなハーバル感を強く放ちます。時折、ミントのような清涼感や、オリーブオイルを思わせるまろやかさが混ざるように感じられることもあります。気温や肌質によっては尖った青さが強調され、シャープな苦みが印象的になる場合もあります。
- ドミナントノート
- タンジェリン (Tangerine):甘酸っぱく元気な柑橘のトーンが前面に出て、バジルの青みをほどよくまろやかにカバーしながらフルーティさを添えます。レモンやみかんを連想するような生々しい果汁感が、思わず口にしたくなるようなハーブ×フルーツのコンビネーションを演出。肌や気温によって、桃のような柔らかな甘みや、塩気を帯びたニュアンスがのぞくこともあります。
- サブドミナント
- ラベンダー (Lavender):フローラルで少しドライなハーバル感が、シトラスやバジルの爽快さを長く保ちながら、落ち着きのある余韻を残します。わずかにパウダリーなやわらかさが、甘みの残るタンジェリンや青さのあるバジルを丸め込み、最終的にはアロマティックで癒やしを感じさせる雰囲気へと変化していきます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
ベースにあるハーブの清涼感や酸味のはっきりした柑橘は、いわゆるメンズフレグランス的な印象を思わせますが、タンジェリンの甘酸っぱさや、ラベンダーの穏やかなパウダリー感を好む女性も多いようです。優しい明るさを伴うため、ユニセックスで気軽に使えます。「夫婦やカップルで同じ香りをシェアしている」という声もあります。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・アロマティック、シトラス
バジルとラベンダーによるハーバルな清涼感が大きな柱となり、アロマ的な癒やしを与える爽やかさを感じます。タンジェリンを中心とする柑橘の軽快さはみずみずしく、体温が上がると一層弾けるような酸味や甘さが引き立ちます。バジルの青々しい苦味が際立つ瞬間があり、全体のイメージをフレッシュかつ少しシャープにまとめています。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- グリーン
- シトラス
メインのバジルとラベンダーのハーバル感が明確(アロマティック)。タンジェリンの弾けるような柑橘がメインの甘酸っぱさを添え、果汁を滴らせるようなジューシーさを演出します(シトラス)。バジルの青みが強く、葉をすり潰したような鮮烈なグリーンノートが立ち上がります。(グリーン)。
バジリカムの香りが似合うイメージ・人物

早朝のハーブ畑を世話する「自家栽培マニア」
- 30代男性。休日の朝には自宅のハーブ畑でバジルやローズマリーなどを摘み、料理に使うのが習慣。
- フェンス越しに差し込む朝日と、瑞々しいハーブの香りをこよなく愛する。
- 香りも“青さ際立つハーバル”を中心に、ほんのり柑橘が混じるナチュラルなものを求める。
カフェでオーガニックティーを楽しむ「アロマテラピー講師」
- 30代後半の女性。アロマテラピーの講座を開催し、ハーブや精油の効能を多くの人に伝えている。
- カフェでは常にオーガニックティーやハーブティーを頼み、ハーブの香りに敏感。
- 日々使う香水も“ハーブ特有の清涼感”と、“軽いシトラス”があるものを好む。
ビーチ沿いのリゾートで「朝ヨガ」を指導する女性
- 20代後半の女性。浜辺でヨガクラスを開き、朝日を浴びながら呼吸を整えるレッスンを得意とする。
- 動きやすいウェアで健康的なスタイルを見せつつ、ヨガマットを持ち歩く姿が日常。
- “潮騒に負けないハーブ・シトラス”の香りが理想で、海風を受けても変に甘くならないものを探している。
ホームパーティでレモネードを振る舞う「キッチン好きOL」
- 20代後半の女性。週末に友達を自宅に招き、手作りレモネードやハーブを使った軽食を振る舞うのが趣味。
- リネンのエプロンにパステルカラーのワンピースなど、さわやかで明るいファッションを好む。
- 香りは“青々しいハーブ”と“フレッシュ柑橘”がメインで、お客さんにも喜んでもらえる軽快感を重要視。
テニスコートで汗を流す「スポーツマン」
- 30代前半の男性。オフィス勤務だが、夕方にはテニスコートに直行して体を動かす習慣を大切にしている。
- シンプルなポロシャツとショートパンツのスタイルで、プレー後にはシャワーを浴びてリフレッシュして帰宅。
- 香りは“汗にも負けないハーブ系”が欲しいが、きつくなると嫌なのでシトラス系の軽やかさも重要。
オフィスの一角に観葉植物を並べる「若手デザイナー」
- 20代半ばの男性。デザイン会社に勤めつつ、自分のデスク周りを観葉植物やハーブ鉢で飾るのが趣味。
- ラフなシャツやスニーカーなどカジュアルな服装で出社し、ミーティングがない日は音楽を聴きながら作業に集中。
- 香りは“ハーブ系”をメインに、周囲に好印象なフレッシュシトラスがあれば嬉しく、ユニセックスに使えるものを探している。
夏の小道を「サイクリング」する女性
- 20代後半。休日には自転車で河川敷や海辺の道を走り、途中でカフェや雑貨店に立ち寄ることを楽しむ。
- カラフルなスポーツウェアやショートパンツが多く、汗をかいても清々しくいられる気分転換を最優先。
- 香水は「柑橘×ハーブ」で軽やかかつ、運動しても嫌味にならない“青い香り”を重視。
日常を彩る「親しみやすい美容師」
- 20代後半~30代前半の男女。ヘアサロンで働き、ナチュラル系の施術を得意とするスタイリスト。
- 客に対して丁寧なカウンセリングを行い、ハーブ由来のシャンプーやヘアオイルも積極的におすすめ。
- フレグランスは“サロン内の柔らかいハーブ感”と“明るい柑橘”を融合したような構成を求め、男女問わず受けがいい香りを狙う。
フレッシュで軽快な柑橘とバジルのハーバル感が中心ですので、春から夏の晴れやかな季節に特に向いています。温かい陽射しの下や、少し気温の上がる日中に纏うと、飛び立つような爽快感が際立ちます。ただし、一部の方は冬場の冷たい空気と相性が良いと感じる場合もあり、低温下ではバジルの青い苦みや奥行きがクリアに立ち上がるケースも報告されています。日中〜カジュアルなシーンはもちろん、オフィスでも重たすぎない清潔感が歓迎されやすい香りです。