フエギア 1833ルナ ロハ

ルナ ロハ
ブランド フエギア 1833
分類ウッドフルーティ
季節
調香師 ジュリアン・ベデル
詳細 公式サイト

「Luna Roja(ルナ ロハ)」は、フエギア 1833が2017年に「Alquimia(アルキミア)」コレクションから発表したフレグランス。コルクや干し草(ヘイ)、ローズを中心としながら、プラムやレッドベリーなどワインを想起させる甘酸っぱく深みのある果実感が絶妙にブレンドされています。

ワイン樽やコルク栓を思わせるドライなウッディ感に、赤ワインのようなアルコール感・渋みを含んだ芳醇な果実の印象が重なり合い、まるで“夜の闇に浮かぶ赤い月を眺めながらワインを嗜む”かのようなロマンティックなムードを演出します。ローズは華やかでありながらやや落ち着いた甘酸っぱさを携え、さらに一部のユーザーが「蜂蜜やシロップのような濃厚さ」を感じ取るなど甘美な空気を帯びることもある一方、干し草のドライで少しスパイシーな側面が甘さを引き締め、奥行きのある大人の香りを完成させています。

香りの構成

  • トニックノート
    • コルク (Cork):ワイン樽やコルク栓から連想される渋みを含んだ木質感が立ち上がり、ややドライなウッディの基調を形成します。ここで早い段階からワインのようなフルーティな香りを強く感じる人もいます。
  • ドミナントノート
    • ローズ (Rose):上品で深みのあるローズが、ワインを思わせる“赤い果実”の甘酸っぱさをさらにエレガントに持ち上げる一方で、肌質次第ではバニラやシロップのように感じられる事例もあり、蜜のように甘やかに移行する場合があります。
  • サブドミナント
    • ヘイ (干し草):乾いた土っぽさやスパイシーさが加わることで、甘さを落ち着かせつつ香りにやわらかなウッディ感を加速させます。果実やローズの印象が残っていると、「蜂蜜またはラムのようなブランデー感」に捉えられることもあるが、全体としては落ち着いたドライさで締めくくられるパターンが多く見られます。
    • (背景で感じるプラムや赤系果実のニュアンス):香り全体を通じて、濃厚なワインを思わせる果実のニュアンスが続き、フローラルとウッディを結びつける架け橋として機能します。甘酸っぱさが強い場合や、逆に乾いた香りが強く出る場合もあり、エディション(ロット)や個人の肌との相性による違いが大きいとされています。

おすすめの季節と時間帯

日中

果実やローズによる華やかな甘酸っぱさと、干し草やコルク由来の渋みを含む温かみが、肌寒い季節に相性が良いと感じる人が多く、特に夜の時間帯に落ち着く香りとして愛用されています。ロマンチックなシチュエーションやリラックスしたい夜にぴったりで、オフィスよりはプライベートやデートシーン向きです。春夏に使用する場合は、甘さが強く出すぎないよう少量の使用を意識すると良いでしょう。

男性向け、女性向け

男性
女性

ローズや熟した果実の甘酸っぱさが際立つため、フェミニンかつロマンティックな印象を好む女性に特に好まれがち。ウッディやドライな渋みを伴うことから、甘い香りが苦手でなければ十分男性も使いやすい一面があります。落ち着いた大人の装いや秋冬のジャケットにも馴染む色気を漂わせるでしょう。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • ウッディ系・・・ウッド
  • フレッシュ系・・・フルーティ
コルク(樽)や干し草のドライな木質感・渋みが香りの土台に。プラムや赤ベリーを想起させる果実の甘酸っぱさが、ワインのような印象を形作っている。※ローズは顕著に感じられますが、全体としては“ワインのようなフルーティ感とウッディ感”がメインで、フレグランスホイール上は「ウッディ」と「フルーティ」の両軸がもっとも近い分類と考えられます。

補足分類(18の属性からの分類)

  • ウッディ
  • フルーティ
  • フローラル
コルクや干し草によるウッディ感と渋みが土台を作り、プラムや赤ベリーを思わせる果実の甘酸っぱさがワインのようなニュアンスを形成。さらにローズの存在感がフローラルの要素を加速させるため、人によっては「華やかな甘さ寄り」に捉える場合と「ドライな樽香がメイン」と捉える場合があり、個人差やロット差が大きい特性がうかがえます。

ルナ ロハの香りが似合うイメージ・人物

ルナ ロハをつけている人のイメージ

船旅好きな「レッドワイン愛好家」

  • 30代後半の男性。休日にはクルーズやフェリーでの旅を好み、乗船中にはワイングラスを傍らに読書を楽しむ。
  • レザー製のトランクやコルク製のアクセサリーを収集するなど、小さなディテールにもこだわりが強い。
  • フレグランスは“深い赤ワイン”を連想させる甘酸っぱさと、樽っぽい雰囲気のウッディ感を高く評価したい。

秋の夜にキャンドルを灯す「ワインバーのオーナー女性」

  • 30代女性。落ち着いた街角にある小さなワインバーを経営しており、ロウソクの灯りやアンティークの木製家具で空間を演出。
  • ワイン選びも深みのある赤や個性的なロゼを好み、客に対しては控えめながらもしっかりしたこだわりを表明する。
  • 香りは「ワインを想像させる甘酸っぱさ」かつ“甘くなりすぎず大人っぽい渋み”を求めている。

休日はホットワインを作る「北欧系ライフスタイル好きの男性」

  • 30代男性。北欧インテリアで部屋を統一し、木の質感を大切にしたテーブルやランプを愛用。
  • 雪の降る季節にはホットワインにシナモンや果物を入れて煮込むのが趣味で、友人を呼んで振る舞うこともある。
  • 香りにおいては“ワイン”や“樽”を連想するドライウッディ感を好み、けれどほんのり甘酸っぱい面も必要と感じる。

冬に「古城ホテル」で働く“ソムリエ資格持ち”の女

  • 30代女性。ヨーロッパの古城を改装したホテルで勤務し、夕方以降のディナー時にはソムリエとしてワインのサーブを行う。
  • レザーやコルク、木製家具に囲まれたクラシカルなダイニングが職場で、エレガントな装いを崩さない。
  • フレグランスは“赤ワインを思わせる深いフルーティさ”を重視し、だがスイートすぎない大人の落ち着きも大事にしたい。

冬のコテージでランタンを灯す「ノスタルジックな詩人」

  • 30代~40代の男女。山間や森林沿いにある古いコテージに住み、ランタンと暖炉の灯りで夜を過ごす。
  • ウールのセーターやフェルト帽を愛用し、ロッキングチェアで静かに詩を書きためる習慣がある。
  • 香りは“暖かみがありつつも、どこかメランコリック”な要素を好み、ワインや花の微かな酸味が混じるトーンを求める。

夜のリゾートホテルを散策する「ロマンティックデート中の男性」

  • 20代後半~30代前半の男性。パートナーと過ごすためにリゾート地へ旅行し、ホテルの庭園やバーを夜に巡る。
  • ダークカラーのシャツやジャケットでシックにまとめ、ライトアップされたプールやレストランで雰囲気を楽しむ。
  • 香りは“ワイン的な甘酸っぱさと少しのスモーキーさ”が好みで、パートナーをロマンティックに酔わせたい考え。

落葉の季節に「ハーモニカ演奏」をするストリートアーティスト

  • 30代男性。紅葉が舞う並木道でハーモニカを吹き、通りがかりの人を和ませるストリート演奏を行う。
  • アンティーク感ある鞄とウールの帽子がトレードマーク。
  • 香りには“秋を彷彿とさせる果実の甘酸っぱさ”や“落ち葉っぽい乾燥したウッディ”を探している。