フエギア 1833ビーグル

ビーグル
ブランド フエギア 1833
分類アロマティックウッド
季節
発売年月日 2010
調香師 ジュリアン・ベデル
詳細 公式サイト

「Beagle(ビーグル)」は、フエギア 1833の「Destinos(デスティノス)」コレクションとして2010年に登場した、ウッディでアロマティックなフレグランス。進化論で名を馳せたチャールズ・ダーウィンが乗船していたHMSビーグル号をイメージし、船材のオークやラム酒を貯蔵した樽の甘さ、さらには火薬(ガンパウダー)由来のスモーキーかつメタリックなシャープさを組み合わせています。

冒険譚を思わせる独特の香り立ちには、湿ったウッディ感から始まり、ラムのブージーな甘みが徐々に広がる一方で、「火薬がほとんど感じられない」「逆にガンパウダーが突出して辛口になる」など、人やエディション(ロット)の差で印象に振れ幅をもたらす面も特徴的です。ときには「レザー感」や「ほんのりマリンな塩気」を感じる人もおり、一筋縄ではいかない多層的な香りとして愛用者から支持を集めています。海風にさらされ古びた甲板、ラム樽や銃火器を積んだ船内を連想させるノスタルジックかつミステリアスな魅力が漂います。

香りの構成

  1. トニックノート
    • オークウッド (Oakwood):やや渋みを帯びた木質感で始まり、湿度のある樽材や船材を思い起こさせる。初めに広がるこのウッディノートが「甘くない」と感じられる場合と、「そこに僅かに花っぽいトーンを捉える」ケースがあり、肌質やエディションによって印象が変化しやすい。
  2. ドミナントノート
    • ラム (Rhum):濃厚でブージーな甘さが徐々に強まり、オークの木香に溶け込んでいく。アルコールの揮発に伴うほのかなスパイシー感が温かみをもたらし、夜のシーンや室内での香り立ちをより官能的に演出。なかには「ラムがほとんど感じられず、硬質ウッディだけが残る」という報告もあるため、個々の肌との相性が大きい部分です。
  3. サブドミナント
    • ガンパウダー (Gunpowder):火薬特有の煙っぽさやかすかな金属感が、ラストで香りに鋭いインパクトを与えます。これを「火薬の焦げ感」としてしっかり捉える人もいれば、「ほとんど感じずパウダリーに落ち着く」という人もいるなど、印象に個人差が大きいのが特徴。ときにはレザーやマリンノート的な塩味を思わせることもあり、最終的にどこか無骨ながらも懐かしさを纏った雰囲気を残します。

おすすめの季節と時間帯

日中

木とラムの温かみ、火薬がもたらすスモーキーさが寒い季節や夜間にこそ味わい深く香り立つため、秋~冬にかけての冷涼な気候がとくに好相性。重厚な香調がコートやジャケットの内側に溶け込み、大人の冒険心を匂いたたせます。春夏でも夜のシーンやエアコンの効いた場所であれば楽しめるが、「甘さが際立つ」「逆に火薬が勝って辛い」といったブレも起こりやすいため、使い方を調整するとよいでしょう。

男性向け、女性向け

男性
女性

オークや火薬、ラムといった力強く男らしい要素を含むため、全体としてメンズ寄りの印象が強いと言えます。辛口のウッディやスモーキー系を好む方に適した一品です。ウッディやブージー、スモーキーな香りが好きな女性にも十分魅力的で、レザー系やややアンニュイなムードが好みの方に刺さりやすい傾向があります。甘い香りを求める人にはあまり向かない場合もあるが、その冒険的なイメージに惹かれて愛用する女性も少なくありません。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • フレッシュ系・・・アロマティック
  • ウッディ系・・・ウッド
オークウッドが主役となり、深みと渋みを帯びた木質感が核となる。ラムや火薬のスパイシーかつハーブ的ニュアンス、空気感のある爽やか要素が感じられる。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • ウッディ
  • スパイシー
  • マリン
オークの深みを中心に、ラムがもたらすスパイシーかつわずかに甘いブージー感、そして火薬由来の煙感が立体的なアロマティックな層を形成。近づいて嗅ぐとメタリックな硬質感や塩気を感じる人もおり、香りにややスパイシーで乾いたアクセントを加えています。

ビーグルの香りが似合うイメージ・人物

ビーグルをつけている人のイメージ

荒波の海を夢見る「元水兵の図書館司書」

  • 30代後半の男性。若い頃は海軍に籍を置き、退役後は静かな沿岸の町で図書館司書として働く。
  • 書棚の合間を行き来しながら、時々海を想うノスタルジーを感じる日々。
  • 香りは「ウッディかつスモーキー」を好み、かつ海風を連想させる“塩味や冒険感”が加われば理想。

歴史・地理マニアの「考古学者見習い」

  • 20代後半の男女。考古学の院生としてフィールドワークや研究室の日々に追われる。
  • 古地図や船の航路、航海記などに強い興味を持ち、時間があれば海や川の近くを旅して考古遺跡を訪ねる。
  • 香水は“昔の冒険譚”を感じさせるようなウッディやスモーキーさを重視しつつ、若々しい一面もほしいと思う。

休日には革グッズを作る「DIYクラフター」

  • 20代後半の男性。平日は事務仕事だが、週末はDIYで革小物やウッド雑貨を作る作業に没頭。
  • ガレージのような小さな作業スペースを持ち、ネットショップで自作品を販売している。
  • 香りは“レザーや樽の雰囲気”を好み、ほんのりスモーキーな個性を求めるが、甘すぎるのは避けたい。

スポーツ観戦後にバーボンを嗜む「ストリート系男性」

  • 20代後半の男性。休日は友人とスポーツ観戦で盛り上がり、そのままバーでウイスキーやバーボンを飲む流れが定番。
  • ファッションはジーンズにスニーカーなどカジュアルだが、香りで差をつけたいと思い始めている。
  • ウッディやスモーキーな香りが好きそうだが、“バーボンっぽい甘み”もあると面白いと感じている。

秋口に海岸沿いをドライブする「冒険心溢れる女性」

  • 30代女性。都会で働いているが、週末には車で海岸沿いを巡るプチ旅行を好む。
  • 帽子やストールなど小物で季節感を演出し、車内には音楽をかけつつ窓を開けて潮風を楽しむ。
  • 香りは「マリンというよりは船や樽を感じるウッディ」が好みで、ドライブの冒険的気分を盛り上げたい。

「ミリタリー映画」を好む上映会を開催する「シネマ好き男性」

  • 30代男性。自宅シアタールームで仲間と映画上映会を開き、特にミリタリーや戦艦・潜水艦映画に興味を持つ。
  • サラリーマンながら、休日は映画関連のブログやSNSでレビューを発信。
  • 香りも“火薬・煙”を感じさせるようなダークウッディ系に魅力を感じ、コレクションを増やしている。

屋外ライブハウスでコンサートを楽しむ「音楽フェス愛好家」

  • 20代後半の男女。フェスシーズンになるとテントやポンチョを持ち、各地の野外ライブに参戦。
  • ロックやインディーバンドを中心に聴き、テント内では友人と焼酎やラムを飲んで気分を高める。
  • 香りは“ロックな無骨さ”も持ちつつ、フェスの夜間ステージと相性の良いスモーキーさを理想とする。