フエギア 1833アマリア
「Amalia（アマリア）」は、フエギア 1833の「Personajes」コレクションの一作として2010年に登場したフレグランス。大西洋沿岸に咲くウルグアイ産とアジア産、それぞれ個性の異なるジャスミンを組み合わせたうえで、海辺のイメージや“友情”というテーマを重ね合わせて創り出されています。ジャスミンの白く芳醇な甘さを主軸にしながらも、Civettone（シベットトーン）由来のアニマリックなエッセンスと、海の空気をほのかに思わせるアンバーグリスのミネラル感が加わり、生花に顔を埋めるようなリアル感と同時に、やや官能的な深みを兼ね備えた香りに仕上がっています。
香りの構成
- トニックノート
- ジャスミン:スプレーした直後から、まるでジャスミンの花束に包まれたような濃厚さが前面に立ち上がります。生花の青々しさを伴いながらも、ほんのり漂う潮風のような透明感が特徴。刺激の強い香りが苦手な人にはやや強く感じられる場合があるため、まずは少量でのテストがおすすめです。
- ドミナントノート
- シベットトーン（Civettone）:ジャスミンの甘さを支えつつ、動物的なコクをほんのりと付与する合成シベット系ノート。フローラルの端正なイメージを崩しすぎない程度にエキゾチックな魅力を宿し、香りにどこか背徳的・余韻深いムードを生み出します。
- サブドミナント
- アンバーグリス:塩気を帯びたミネラル感が肌にゆったり溶け込み、香り全体をしっとりとまとめあげます。ジャスミン主体の華やかさに、わずかな海辺のニュアンスが加わることで、ただ甘いだけではない清涼感のあるフローラルとして最後まで楽しめます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
いわゆる“甘く優雅なジャスミン”をストレートに楽しめるため、白花系フローラル好きや、「生花のような濃密さ」を求める人に向いています。妖艶さも抱えるので、デートや特別なシーンでも活躍。一般的には女性らしい印象を与えがちな白花ですが、塩味を含むアンバーグリスとシベットトーンのアニマリック感によって、ある程度ユニセックスに楽しむことも可能。ジャスミン自体が苦手でなければ、真夏などに「意外なほど爽やかに使えた」という声もあります。
アマリアの香りが似合うイメージ・人物
コンサートホールで夜のオペラを楽しむ「クラシカルムードの女性」
- 30代後半～40代女性。夜のオペラ鑑賞が趣味で、ゴージャスなドレスやアクセサリーを上品に着こなし、客席の一角から舞台を見守る。
- 休憩中にはワインやチョコレートを嗜み、音楽や芸術の深みを味わう余裕を大切にしている。
- 香水は自分の存在を程よく華やかに演出し、会場の格式にもふさわしい“優雅なフローラル”を選びたい。
夏の夕方、浜辺を散策する「清楚な海辺の研究者」
- 20代後半～30代の男女どちらでも可。海洋生物や海辺の植物を研究し、夕暮れのビーチでサンプルを採取するスタイル。
- 服装は白を基調としたシャツやシンプルコーデが多く、浜風にふわりと揺れるナチュラルな雰囲気。
- 香りは“海辺にも合う爽快さ”を持ちつつ、“花のコアがしっかりある”ものを好む。
アートギャラリーで夜間イベントを仕掛ける「前衛的なキュレーター」
- 30代男性。日が沈んだ後の時間帯に合わせてギャラリーイベントを企画し、照明や音楽で非日常空間を演出。
- ファッションはダークカラーを基調とし、シンプルな中にエッジの効いたアイテムを取り入れるなど、洗練されつつ独特の個性を放つ。
- 香りは「白花の豪華さ」に潜む“官能性”が欲しく、でも夜のアート空間に溶け込むミステリアスなタッチも大事にしている。
地中海リゾートでバカンスを過ごす「リゾート好きセレブ女性」
- 30代女性。夏になると地中海沿いのホテルに滞在し、朝は海辺を散歩、昼はプールサイドで読書、夜はシーフードレストランを楽しむ優雅なライフスタイル。
- 白いリネンワンピースや大きなつばのハットが定番のコーデ。
- 香りには“海の風”を思わせる清涼感がありつつ“甘さや華やかさ”も欲しいと考え、軽やかながら高級感あるものを選択。
演劇の稽古中に白花を抱えている「舞台女優」
- 20代後半の女性。舞台でラブロマンスやドラマチックな演目を演じることが多く、稽古にも真剣に取り組むプロ。
- 稽古場で使う香水は自分を鼓舞するような「濃密な花の香り」を求めながらも、デイリーに使いやすい柔らかさも欠かせない。
- 大ぶりの髪飾りや白いワンピースで舞台イメージを膨らませつつ、香りと演技をシンクロさせたい。
朝のカフェラテと花が日課の「若手イラストレーター」
- 20代前半の女性。イラスト制作がメイン業務だが、インスピレーションを求めて花屋やカフェを巡る。
- コーヒーのミルクフォームと花の匂いが大好きで、作業部屋にもジャスミンの鉢を置くほど。
- 香りは「ガーデンにいるような生花感」と「ほんの少し刺激のある要素」がお気に入りで、日常に潤いを与えてくれるものが好き。
夏夜のプールパーティでDJをする「明るいパーティガール」
- 20代後半。季節限定でリゾートのプールパーティに呼ばれ、音楽を盛り上げるDJとして活躍。
- フローラルなワンピや水着に軽めのガウンを羽織り、エキゾチックなアクセサリーを合わせる。
- 香りは「南国の花束のような“濃密な甘さ”」を希望しつつ、潮風も感じたいというリゾート感を重視。
生花を思わせるリアルなジャスミンが、暖かい季節によりいっそう豊かな印象を与える。蒸し暑い時期でも潮風のような涼しげな側面が活きる。日中でも「花束の香り」に癒されるような感覚を味わえ、一方で夜にはシベットトーンの艶やかな表情が際立つ。オフィスユースは香りの強さに留意が必要。