ディプティックタムダオ

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「タム ダオ(Tam Dao)」は、サンダルウッドを主役とした“静謐で深みのあるウッディ”な香り。ベトナム北部の山岳地帯にある寺院で焚かれる白檀の記憶をイメージソースに、湿度を帯びたウッド・クリーミーな甘さ・ほのかなスパイス感がゆったりと重なり合います。
口コミでは「まさにお寺やアジアの寺院を連想させる」「木材を削った瞬間の鉛筆のよう」「深呼吸したくなるほど落ち着く」といった声から、「線香や古い家具のように感じて苦手」「加齢臭や湿った埃っぽさを思い出す」など評価が分かれがちな点も特徴的です。それでも、多くのユーザーが“ゆったり静まる瞑想的ウッディ”として愛好しており、甘さやスパイスが控えめなため、ウッディ初心者から上級者まで幅広く試される一本になっています。
香りの構成
- トップノート
- ライム、コリアンダー、ジンジャー:柑橘のさわやかな一瞬と、コリアンダーやジンジャーの軽いスパイス感が合わさり、森のすき間から差し込む淡い光のような導入を演出。「少し青臭い」「ジンジャーの辛みで鼻がすっきりする」という感想もあれば、「トップから鉛筆の削りかすのようなウッディを感じる」という口コミもあります。
- ミドルノート
- サンダルウッド、シダー、サイプレス:いよいよメインのサンダルウッド(欧米の公式ではマイソール産の輝きを目指している(実際はおそらくがオーストラリア産+合成香料)ことが明記されています)が全体を支え、シダーやサイプレスがやや生っぽい木材の香りを加えて奥行きを生みます。ユーザーによっては「寺院や仏具を想起させるほど深く、やや神聖な空気を纏う」「濡れた森や森林浴のような安らぎ」と感じる声がある一方、「鉛筆を削った時の粉っぽさが強すぎて酔う」といった否定的な意見も見られます。ここで感じるのは、あくまで乾いたウッディというよりも、やや湿度を帯びたミルキーかつ青緑の雰囲気が特徴です。
- ラストノート
- アンバーウッド、ムスク、バニラ:時間が経つと、ウッディの角が取れて優しい甘みがわずかに立ち上がり、ふんわり丸みを帯びた余韻へ。ムスクの柔らかさとアンバーウッドによる淡い温かみが体温に溶け込み、かすかにバニラが加わることで「ほのかに甘さを帯びたサンダルウッド」のラストを演じます。香りの持続力や投げかける距離(シアージュ)は弱めという指摘が多く、「自分だけが楽しむ瞑想香」や「軽く付け足すレイヤー用の香り」という使い方をする人も目立ちます。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
優しい甘さを伴ったウッディ系フレグランスは、男女問わず愛好家の多い一本です。男性側からは「落ち着いた木の香りがスーツにも合う」という声、女性側からは「お香のような余韻が色気を感じさせる」と好評。一方で、ユーザーによって「仏具のようで女性には古臭い」「少し渋く感じるが大人の女性に似合う」など見解が分かれるのも事実。スタイルや年齢を超えて楽しむ人も多いので、ぜひ一度テストを推奨します。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- ウッディ系・・・ウッド
サンダルウッドやシダーを中心に据えた、落ち着いた樹木調。そこに淡いバニラやムスクが寄り添い、“檜風呂”や“線香”を連想させる静謐なウッディを演出。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- ウッディ
- スパイシー
柑橘系の爽快さにコリアンダーのほのかなスパイス感が重なり、全体に澄んだ清涼感をもたらします(アロマティック)。サンダルウッドやシダーによる深い木質感が香りの芯を支え、落ち着きのある構造を築きます(ウッディ)。さらに、ジンジャーがピリッとした辛みを加えることで香りにシャープなエッジを効かせ、アンバーウッドのやわらかな温かみが余韻として残ります(スパイシー)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
タムダオの香りが似合うイメージ・人物

静かな寺院の回廊を掃き清める「新米僧侶」
- 20代前半の男性。山奥の古い寺院で生活し、早朝から鐘を鳴らし、本堂を掃除する毎日。
- 宗教的な研修だけでなく、日常の雑務を一つひとつ丁寧にこなしながら、精神を磨いている。
- 茶色の作務衣に雪駄のようなサンダルを履き、秋の冷たい風を感じながら静かに境内を歩く。
森林セラピーを提案する「アロマセラピスト」
- 30代女性。都会の喧騒に疲れた人々に、森林浴やウッディ系アロマを用いた“癒しのセッション”を提供。
- 週末には自ら森へ足を運び、針葉樹やシダ植物の香りを感じながらサンプル採集を行う。
- ふんわりと落ち着いた口調と、リネンやコットン素材のナチュラルウェアを好む。
一点物の木工家具を作る「アルチザン職人」
- 40代男性。郊外の工房で木材を使ったテーブルや椅子をオーダーメイドで制作。
- 日々、木の香りや粉塵に囲まれつつも「自然の素材を最大限に活かす」ことに情熱を燃やす。
- 無骨なエプロン姿が多いが、作品には繊細なカーブや美しい木目の表現など独自のセンスが光る。
アジア圏を旅して回る「バックパッカー」
- 20代後半の女性。仏教寺院や遺跡の多い国を中心に、数か月かけて旅をし、現地の文化に深く触れる。
- 荷物は軽めだが、小さなノートとペンは常に携行し、その日の体験や思考をメモしている。
- お香やスパイスが漂うエキゾチックな市場にも積極的に足を運び、「新鮮な驚き」を探すのが生きがい。
鎌倉や京都など古都の静かな路地を撮影する「写真家」
- 30代の男性。石畳や木造建築が残る風情ある街並みを撮影することをライフワークとする。
- カメラバッグには愛用のフィルムカメラ、三脚、そしてお気に入りの小さなコーヒータンブラー。
- 休日は早朝から“人のいない古都の佇まい”を撮り歩き、夕方には静かな喫茶店で一日を振り返る。
書斎で古い洋書を読み漁る「文学好きの教授」
- 50代の男性。大学教授であり、世界の古典文学や哲学書のコレクターでもある。
- 読書中は静かなクラシック音楽を流し、時々立ち上がって本棚から新しい一冊を取り出す。
- ベルベット素材のジャケットを好み、丁寧に磨いた革靴を履くなど、クラシカルな装いを楽しむ。
古書店を改装した「ギャラリーカフェのオーナー」
- 40代男性。使われなくなった古書店をリノベーションし、ギャラリーとカフェを一体化。
- インテリアはクラシカルな本棚を生かしつつ、モダンアートを飾ることで新旧が融合した空間を演出。
- 自身もアートやデザインに造詣が深く、店内のBGMや照明にも細かくこだわる。
深夜に書斎で想いを綴る「小説家」
- 30代後半の男性。日中は出版社で働き、夜になると机に向かい小説を書き進める“二足の草鞋”状態。
- ランプの柔らかな灯りの中、紙とペンを使って創作するため、インクの香りと木の机が“相棒”。
- 考えがまとまらないときは少し瞑想をして“頭をクリアにする”のが習慣。
ウッディとクリーミーな温もりが、涼しい時期のコーディネートを落ち着かせるのに最適。ほんのりお香感があるため、オフィスなどのシーンでは控えめな付け方が◎。夜間のリラックスタイムや、気持ちを落ち着かせたいときの“寝香水”として愛用する例も多数報告されています。逆に夏場は「屋外の暑さと混ざるとむせ返る感じがする」という声もあるため、付け量・付け方で調整すると快適に使えるようです。