ルイ・ヴィトンオラージュ オードゥ パルファン

ルイ・ヴィトンのインハウス・マスター・パフューマー、ジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードが「荒々しい自然と人との繋がり」を着想源に生み出したウッディ系フレグランスです。名前の「ORAGE(オラージュ)」はフランス語で「雷雨」を意味しており、深い空と大地を繋ぐ雷鳴のように、自然の圧倒的な力と静謐な高貴さが同居するドラマチックな香りを表現しています。なかには、雨上がりの地面や“ペトリコール”を連想するという声もあり、湿り気のある深いアーシーさを感じとる方が多いようです。
口コミでは「森や大地を連想させるウッディ感が魅力的」「雨上がりのような落ち着いた雰囲気がある」という好意的な声が多く見受けられました。一方で、土っぽさをやや強く感じ、「オジサンっぽい印象を受けた」「甘さをほぼ感じない、男性的な香り」という意見もあります。ただし、「青々しさや湿り気はあるものの、ベルガモットの爽やかさがしばらく残るので重くなりすぎない」と感じる方もいらっしゃいます。総じて、ウッディ・アーシーな奥深さのある香りを求める方に向いた一品だといえるでしょう。
香りの構成
- トップノート
- ベルガモット:爽やかかつ上品な柑橘の香りが最初に広がります。パチョリやベチバーへと続く“重厚な土っぽさ”を柔らげる序章として、ほのかな酸味や苦みを伴う明るい香り立ちを演出します。
- アンブレットシード:ムスキーでやや甘やかな温かさをもたらします。口コミの中には「少し石鹸のような清潔感を感じる」という声もあり、トップ全体を軽く包み込む柔らかな役割です。
- ミドルノート
- パチョリ:大地を思わせる土っぽさと力強いウッディ感の主軸を担います。古くから神聖視されてきた香料だけに、深みと神秘性が際立ちます。口コミによると、このパチョリの存在が「雨上がりの地面を思わせる」という印象を強めているようです。
- ベチバー:根を思わせる青い苦みと、ややスモーキーなニュアンスが加わります。パチョリと一緒に“荒々しい自然”や“嵐のエネルギー”を表現しながらも、「ウッディに寄せすぎず軽やかに留めている」と評価する意見もあります。
- ラストノート
- アイリス:高貴な花のパウダリー感が、パチョリとベチバーによる土や木の濃厚さをエレガントにまとめ上げます。時間が経つにつれ、アイリスの柔らかい甘さがゆるやかに感じられ、「どこか女性的な要素も潜んでいる」と捉える人もいらっしゃいます。
アイリスが前面に感じられず「ウッディが強すぎる」と思う方もいれば、「アイリスがちょうどよい柔らかさを与えてくれる」という意見もあります。雨上がりの空気のような静謐さと自然の力強さが同居する、硬質さと優しさを併せ持つ香りだという評価が多いです。
おすすめの季節と時間帯
男性向け、女性向け
公式にはメンズラインとして紹介されることが多いですが、アイリスのパウダリー感やアンブレット由来のムスキーな清潔感によって、女性が使用しても違和感はありません。実際、「深いウッディノートが少し大人びた印象で、どちらかといえば男性的」という意見がある一方、「ウッディだけでなく花のやわらかさを強く感じるので、ユニセックスとして使いやすい」という声も見られます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- ウッディ系・・・ウッド
- フレッシュ系・・・シトラス
補足分類(18の属性からの分類)
- ウッディ
- シトラス
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
オラージュ オードゥ パルファンの香りが似合うイメージ・人物

夕立の森林を散策する「週末トレッキング愛好家」
- 30代前半の男女どちらでも可。平日はオフィスワークだが、週末になると自然公園や山へ出向き、軽いトレッキングを楽しむ。
- 雨の予報でも臆せず出かけ、雨上がりの森の香りに魅了されるタイプ。
- ファッションはアウトドアウェアをベースにしつつ、ちょっとしたタウンユースにも馴染むデザインを好む。
雷雨の日が大好きな「気象オタクの大学院生」
- 20代後半の男性。気象学を専攻し、雷や嵐など大気現象の研究に没頭。
- 屋上に自前の観測機器を置き、雷鳴が近づくとワクワクする。
- 服装はカジュアルだが、必要があればスーツにも着替え、学会や発表の場では落ち着いた印象を出したい。
秋の夕暮れに古書店を巡る「アンティーク収集家」
- 30代後半の女性。仕事帰りや休日には古書店やアンティークショップを巡り、古い家具やレコードを探すのが趣味。
- 昔の紙や革装丁に漂う“どこか土っぽい”匂いに懐かしさとロマンを感じる。
- 洋服はレトロなワンピースやコートが多いが、メンズライクなコートをさらりと羽織るなど工夫を凝らす。
雨の音をBGMに仕事をする「クリエイティブディレクター」
- 40代男性。室内でも自然音を流すなど、独特の感性で仕事環境を整え、チームをリードする。
- 黒とグレーを基調とした洗練された服装に、アクセサリーは控えめ。
- 香りは“知的な雰囲気と大胆なパッション”が共存するものを探し続けている。
夜の街を散歩しながら古い建築を撮影する「写真家」
- 30代男女いずれでも。建築や街並みに興味があり、雨の日の反射や光が落ちる時間帯を狙って撮影を楽しむ。
- 薄手のコートやレインジャケットを着用し、シャッター音とともに湿った地面に反射する街灯を切り取る。
- 雨に濡れた路面が放つ“アーバンな土っぽさ”や“静謐な光”に惹かれ、香りにもそれを求める。
美術館の学芸員として働く「モダンアートの守護者」
- 30代女性。定期的に展示を企画し、作家や作品のストーリーを発信する役割を担う。
- シックなオールブラックコーデやモノトーンスタイルで、アートを引き立てるファッションを意識。
- 香りは落ち着いていて、どこかアートのように深みのあるものが理想。
雨音を聴きながら読書する「落ち着いた大学教授」
- 50代男性。専門は文学や歴史で、研究室には数多くの書物と雨に関する詩集なども並ぶ。
- 雨の日にこそ静かに研究が捗ると感じ、窓を少し開けて外の湿気を取り込みながら読書。
- 香りは少し渋みのあるウッディが好みで、若手の間でも“知的で渋い先生”と評判。
夜中に創作活動する「音楽プロデューサー」
- 30代後半の男性。自宅スタジオで深夜帯に曲作りを行い、アーティストに楽曲提供もする。
- 打ち込み作業で集中しすぎると気分が滅入るため、窓を開けて雨の匂いや風を感じる。
- 香りはメンズライクなウッディを軸にしつつ、“ミステリアスな深み”と“微かな甘み”が欲しい。
パチョリやベチバーの深み、そしてアイリスのやわらかな甘さによって、気温の低い季節にまとうと魅力が際立ちます。落ち着いたシーンで楽しむ方が多く、春先や涼しい夏の夜に使うと、鼻に抜ける爽快感と深さのバランスを味わいやすいです。口コミでも「秋冬の夕方から夜にかけての雰囲気に合う」という声が多く寄せられていますが、「清涼感があるので、雨の日の日中につけると世界観が完成する」という意見もあります。