ディプティック ドソン

「Do Son(ドソン)」は、ベトナムの海辺(“ドーソン岬”)の思い出をもとに、テュベルーズ(白花)を濃密に際立たせたフローラルを中心にした香りです。甘くクリーミーなテュベルーズ(チューベローズ)を中心に、オレンジブロッサムやジャスミンなどの軽やかな白花を重ねて、全体としては官能的でありながらも重すぎないバランスを実現しています。
口コミでは「まろやかな甘さがセクシー」や「海辺を思わせるそよ風のような涼しさがある」という声が多い一方、「テュベルーズが強く出て酔ってしまう」と感じる方もいらっしゃいます。また、ユーザーの中には「ジャスミンの香りはあまり感じず、主体はやはりテュベルーズ」、「“スパイシー”という説明があるが自分にはあまり辛さを感じない」といった意見もあり、感じ方に差が出やすいフレグランスといえます。甘さ自体ははっきりとありますが、暑い季節にも使いやすい「青みを帯びたテュベルーズ」らしい透明感が魅力です。体温が上がると甘さが増すという声がある一方、「真夏日には重く感じる場合がある」「特に夜に漂う官能性が美しい」など、使う場面や人の体調で印象が変わりやすい点も特徴的です。
香りの構成
- オレンジブロッサム(Orange Blossom):ビターオレンジの花由来で、柑橘の爽やかさと白花の柔らかい甘みを兼ね備えます。トップ〜ミドルにかけては、この軽やかな花の香りがテュベルーズを補完する形でやわらぎをプラスするため、好印象を抱く方が多いようです。
- テュベルーズ(Tuberose):「白花の女王」ともいわれる濃密な甘さを持つノートです。 わずかにスパイシーで青さを含むため、「クセになる」「ちょっと強すぎる」など好みが分かれがちとされています。甘さや青さのバランスが独特で、肌温度が高いほど甘さが強調されるという声もあります。
- ジャスミン(Jasmine):テュベルーズの「青み」や白い花のブーケ感を支えます。「甘さを少し和らげて重くなりすぎない」と好む方もいれば、「ジャスミン臭が前面に出る日には強く感じて苦手になる」と感じる方もおり、肌質や体調による変動が大きい部分です。
- アンバーウッド(Amber Wood):樹脂的な甘みとウッディな深みを合わせ持つ香料で、EDP(オードパルファン)では特にこのアンバーウッドの温かい甘さが印象的です。白花の豊かな甘さをやさしく包み込み、“エキゾチックで官能的”な余韻を与えます。「海辺の夜を連想させる」といった口コミも少なくありません。
オードパルファンとオードトワレの違い
ドソンにはEDP(オードパルファン)とEDT(オードトワレ)の2タイプがあり、成分、濃度や香り立ちがそれぞれ微妙に異なるため、口コミでも好みが大きく分かれています。
- オードパルファン(EDP):テュベルーズの力強さや白花の甘みがより濃厚に、そしてラストに甘さが残るので、「夜のシーンで使いやすい」「香りが長持ちして存在感がある」という声がある一方、「強すぎて体調次第では香り酔いする」といった意見も見られます。
- オードトワレ(EDT):EDPほど甘さが重くならず、より軽やかでユニセックスな印象を受ける方が多いようです。特に「青っぽい白花」が前面に出やすく、日中や暑い季節でも使いやすいという意見がある一方、「朝につけると早めに香りが飛ぶ」といった声も。
おすすめの季節と時間帯
男性向け、女性向け
テュベルーズ主体の“白花ブーケ”は一般的に女性的と取られやすいものの、アンバーウッドのウッディアンバー要素で甘すぎない面も持ち合わせています。「白花系は男女問わず楽しむ人が増えている」との背景もあり、「濃厚フローラルが好きな男性なら使いこなせる」という口コミも。一方、「女性らしさが際立つ官能的な香り」という受け止めも根強く、その分、ジェンダーレスに使うハードルを感じる方もいるようです。最終的には嗜好と肌質次第と言えます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・フローラルアンバー
- フローラル系・・・フローラル
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- スパイシー
- フローラル
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
ドソンの香りが似合うイメージ・人物

海辺のリゾート夜を好む「エキゾチックなワンピース派」
- 20~30代女性。休日に海辺のリゾートへ出かけ、夜はライトアップされたプールサイドで過ごすのが好き。
- 白やブルー系のワンピースを身に着け、薄暗い灯りの中でも甘いフローラルをまとって女性らしさを演出。
- 香水は“白花の濃厚さ”を求めつつ、真夏でも重くならない“清涼感”も欲しいと考えている。
アートギャラリーのレセプションに出席する「モダンフラワードレス愛好家」
- 30代女性。芸術系のレセプションに招かれ、花柄だけどシックなドレスを着て場を彩る。
- “華やかさは欲しいが、派手すぎる印象にはなりたくない”と考えており、選ぶ香りも洗練されたフローラルを好む。
- 白花好きだが甘さが強すぎると苦手なので、“テュベルーズが青みを帯びている”という評判に興味を持っている。
夜の海を思う「旅好きデザイナー」
- 20~30代、男女問わず。日常のデザインワークに刺激を与えるため、海外の海やリゾート地にインスピレーションを求める。
- デザイナーとして花や自然のモチーフを好み、白い花をテーマにする作品が多い。
- フレグランスも“ただ甘いだけの花”ではなく、スパイスやウッディ感が共存する複雑さを求めている。
夕刻にパーティドレスで出かける「ヴィンテージショップ巡り好き女性」
- 20~30代女性。昼はヴィンテージショップでレトロなアイテムを探し、夜はパーティに参加して“クラシックな華やかさ”を楽しむ。
- フローラルを好むが、重く甘ったるいのは避けたい。人からは「甘くて大人っぽい雰囲気」と言われたいと考えている。
- 時々、強めなオリエンタルフローラルにも興味があるが、“夏や湿度の高い時期にはしんどい”と思っていた。
夜のバルコニーでカクテル片手に読書を楽しむ「大人のリラックス派」
- 30~40代、男女問わず。夜風が心地よいバルコニーやテラスで、気ままに音楽や読書を楽しむ。
- 派手さは求めず、上質な時間を過ごしたいというスタイル。
- フローラル好きだが、メンズフレグランスにもあるようなウッディさやスパイスが欲しいと考えている。
海辺リゾートホテルでコンサル仕事をする「ノマド女性起業家」
- 30代女性。PC一台でどこでも仕事ができるスタイルを構築し、今回は海辺のリゾートホテルに長期滞在。
- 昼は打ち合わせ、夜はプールサイドでリラックスしつつも常に仕事モードを保ちたい。
- 香りは“海辺の夜”を楽しむには甘さがあってほしいが、急なビデオ会議の際にも重くならないように注意。
ベトナムの海辺を連想させるように、比較的暑い季節でも嫌味なく楽しめるほどの軽やかさを含みます。ただしテュベルーズの甘さがはっきり香るため、真夏日には人によっては重さを感じることも。夜のシーンでの評価も高く、「夕方~夜にかけて漂う白い花の官能性が魅力的」との声も多いです。秋にも繊細にマッチしますが、冬になると甘さがわずかに薄く感じるという意見もあり。自分の肌温度や体調によって印象が変わるため、“夜のデート”に合わせたり、“人前で華やかな装いをしたいとき”に使うなど工夫してみるとよいでしょう。