ルイ・ヴィトンウール･ダプサンス オードゥ パルファン

「Heures d’Absence（ウール･ダプサンス）オードゥ パルファン」は、ルイ･ヴィトンの専属マスター･パフューマー、ジャック･キャヴァリエ･ベルトリュードが、フランス・グラースの庭園で咲き誇る花々の瑞々しさと幸福感に満ちた“逃避行”のひとときを表現したフレグランス。ジャスミンやメイ･ローズを中核とする繊細なフローラルブーケに、タヌロン産ミモザのグリーン系パウダリーなニュアンスが重なり、さらにサンダルウッドやムスクのまろやかなベースがソフトで包み込むような官能性を加えています。ペルーバルサムのほのかな甘さや柔らかな深みが、全体の花々を現代的にまとめあげ、肌に寄り添う優美な余韻をもたらします。

一部のユーザーからは「本物の生花を嗅ぐようなみずみずしさがあり、他のどの花とも違う『新鮮な花束』を連想する」と好評な一方で、ミモザ特有の青みが強めに出る人もいて、「ときに芳香剤や柔軟剤のように感じる」という声も見受けられます。とはいえ、全体としては甘すぎず軽やかなフローラルのため「スペル・オン・ユーよりもすっきり」という評価もあり、ジャスミンの甘い白花が苦手な人でも「ドライな花粉感やほどよいグリーンさが心地いい」と感じる場合があります。

香りの構成

※ LVは香りノートのみでピラミッドを公表しているわけではないので、そのトップ/ミドル/ラストの順序は推測を含みます。

1. トップノート
   • ミモザ（タヌロン産）:ミモザならではの軽やかな甘みとグリーンさを含むフローラル感でスタート。ふんわりとしたパウダリーな印象が早い段階から広がり、幸福感に満ちた幕開けを予感さ:濃厚かつ清らかな白い花の香り。上品でフレッシュな甘さが、ミモザのほのかなグリーン感と合わさり、やわらかなフローラル感を押し上げます。
   • ジャスミン:清らかなフローラルがミモザのパウダリーさと絡み合い、上品でやわらかな花の甘さを寄り添わせる。口コミでも「華やかながら押しつけがましさがない」と評価されることが多い部分。
2. ミドルノート
   • メイ･ローズ（ローズ）:繊細かつフレッシュなローズがフローラルブーケに奥行きを与え、ジャスミン・ミモザとともにクラシカルな花の世界観を完成させる。「優美で上質な女性らしさが際立つ」と好まれる中、肌によっては甘さがぐっと強く感じられる場合も。
   • ペルーバルサム:かすかなバニラやキャラメルを思わせるほろ甘い樹脂。花々にコクとほのかな温かみを添え、全体に優しくとろけるようなニュアンスをプラスして「シンプルなフローラルだけでは終わらない奥行き」をつくります。
3. ラストノート
   • サンダルウッド:クリーミーな木質感が花の甘さをやわらかに支え、落ち着いたぬくもりを加える。中には「程よいウッディ感のおかげで、青いフローラルが単調にならず上品にまとまる」といった感想も。
   • ムスク:肌に溶け込む穏やかな官能性で、パウダリーな花々をラストまで心地よく残す。重たすぎない清潔感があり、「仕事終わりまで軽く香りが続く」と好評。