ディプティックオルフェオン

オルフェオン
ブランド ディプティック
分類ウッディアンバードライウッド
季節日中
発売年月日 2021
調香師 オリヴィエ・ペシュー
原産国 フランス
詳細 公式サイト
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「オルフェオン (Orphéon)」は、1960年代のパリ・サンジェルマン地区にあったジャズクラブやバーの空気をイメージした“ウッディアンバー”系フレグランスです。ジュニパーベリー(ジンのような香り)がもたらすクリーンなスパイス感と、シダーウッドが生むドライなウッディ深みを基軸に、トンカビーンズのやわらかな甘み(パウダリー)を組み合わせた構成。さらにわずかに加えられたジャスミンが、全体を上品にまとめます。

口コミでは「タバコの煙や古い木造のバーを連想する“大人の夜”」「洗練された石鹸や柔軟剤のようにクリーン」と、多面的な印象をもつ香りです。パウダリーや煙っぽさが強いと感じる人もいれば、上質な“温かなウッディ”を中心としたユニセックスフレグランスと捉える人も多く、肌との相性や付ける季節・量によって雰囲気が大きく変化する個性的な一本と言えます。

香りの構成

  1. トップノート
    • ジュニパーベリー(Juniper Berry):針葉樹のようなシャープさと、まるでジントニックを思わせるすっきりしたアロマティックスパイス。「大人のカクテルバーの雰囲気をひと吹きで演出する」という声もあれば、「ややツンと強い」「付けすぎるとむせる」と感じる人も。口コミには「やや青い草っぽさ」「コーラのような甘苦さ」を感じるという意見もあり、人によって受け取るニュアンスが異なる部分でもあります。
  2. ミドルノート
    • ジャスミン(Jasmine):ホワイトフローラルの控えめな甘みが、スパイス&ウッディの硬質さを柔らかく包み込む。「あまりジャスミンを意識しないと気づかないくらい控えめ」「フローラルというより“空気をまろやかにする”程度」との口コミも多く、中心的な主張は少なめ。ただし“おしろい”感の一部は、このジャスミンとトンカの相乗効果に起因しているとも言えます。
  3. ラストノート
    • シダー(Cedar)、トンカビーンズ(Tonka Bean):乾いた木材を思わせるシダーと、バニラに近いトンカの優しい甘さが混ざり合い、パウダリーかつほんのり温かみのあるアンバー感を生成。「昔の高級石鹸みたい」「洗練された柔軟剤」といった清潔なパウダリー感を挙げる人もいれば、わずかな“煙の残り香”のような渋さを捉える人も。人によっては「ほとんどソープのように感じる」「むしろ夜の煙草漂うバーのイメージ」と、真逆の印象を抱くこともあり、肌質や体温による香り方の違いが大きく出やすいノート構成です。

おすすめの季節と時間帯

日中

トンカの甘いパウダリー感とドライなウッディのバランスが、暖かすぎず寒すぎない季節に最も活きるという意見が多めです。一方で「夏場でも付け方を控えめにすれば石鹸のような清潔感が心地よい」「冬場の冷えた空気にパウダーの温もりが際立つ」など、オールシーズン使いこなす人も。モダンな大人の雰囲気がただようため、デートやディナー、ライブハウスなどの夜のシーンにも好相性。付ける量によって印象が大きく変わるので、控えめだと“上質ソープ感”が際立ち、しっかり付ければ“バーのウッディ煙”感が深まるイメージ。

男性向け、女性向け

男性
女性

ジュニパーベリーやシダーのウッディスパイスから「メンズ寄り」「結構ハンサムな香り」という声もあれば、トンカ由来のパウダリーな甘みから「ややフェミニンに転ぶ」と感じる人も。「男女問わず使いやすいユニセックスだが、他のウッディ系より柔らかく、パウダリーさもある分、完全中性的」と総評されることが多い印象です。口コミには「男性がこれを纏うと色気が増す」「女性がつけると上品な艶めきが漂う」といった両極の意見が混在しており、肌に乗せたときの相性で雰囲気がガラリと変わるタイプ。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ウッディアンバー
  • ウッディ系・・・ドライウッド
シダーが中心となる乾いた木の香り。トンカによるほのかな甘さと柔らかいパウダリー感が、甘いアンバーを連想させる。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アロマティック
  • アンバリー
  • ウッディ
  • パウダリー
トンカビーンズによる甘く優しいアンバー調&粉感(アンバリー/パウダリー)。シダーを基盤にしたドライな木質感(ウッディ)。ジュニパーベリーのジンを連想させるハーブ感(アロマティック)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

オルフェオンの香りが似合うイメージ・人物

オルフェオンをつけている人のイメージ

60年代に憧れる「クラシック音楽バーのピアニスト」

  • 40代の男性。昼間は音楽大学で講師をし、夜になると小さなクラシックバーで静かにピアノを弾く。
  • 演奏の合間にワイングラスを傾け、バーカウンターで客との会話を楽しむ。
  • スーツやジャケットはクラシカルなデザインを好み、時代を感じさせるレトロな小物を身に着ける。

夕暮れのカフェで執筆する「詩人」

  • 30代女性。大きめのノートPCを持ち歩き、日暮れ時のカフェで詩や短編を綴るのが日課。
  • モード系のファッションだが、どこかアンティークなブローチやタイピンをワンポイントに。
  • 物静かながら、内面は情熱的。言葉を通じて“古き良き空気感”を伝えることに喜びを感じている。

レコードコレクションを愛する「ビンテージ好きDJ」

  • 20代後半の男性。最新曲よりも60~70年代のソウルやジャズのレコードを掘り起こすのが趣味。
  • 自宅はレコード棚に囲まれ、アンティークなインテリアを好む。
  • イベントでもミキサーやターンテーブルを使い、独特のノスタルジックサウンドを演出する。

古い映画館で働く「フィルム技師」

  • 30代女性。デジタル化が進む中、あえてフィルム映写機の魅力にこだわり、古い映画館を守り続ける。
  • 昼は館内の清掃やポスター貼り替え、夜は映写室でフィルムをセットする日々。
  • 暗がりで過ごす時間が長く、ポケットにはいつも小さな懐中電灯を携帯。

大都会の高層ビルで夜景を眺める「ファイナンス系エリート」

  • 30代前半の男性。外資系金融会社に勤め、スーツに革靴、シンプルながら高級感ある装飾品が特徴。
  • 海外出張や出先のバーで情報交換をするなど、スピード感のある生活を送る。
  • 夜のオフィスで一息つく瞬間に、自分だけの香りでリセットすることが欠かせない。

夜のジャズライブを撮影する「フリーカメラマン」

  • 40代の男女どちらでも可。ジャズクラブの一瞬の表情や照明、楽器の艶をカメラに収める。
  • 黒っぽい服装で動き回りながら、店内の煙や客席のざわめきに溶け込むプロ。
  • 撮影後はカウンターで一杯飲みながら写真を確認し、ミュージシャンとの会話を楽しむ。

地下アトリエで舞台衣装を制作する「コスチュームデザイナー」

  • 20代後半~30代女性。劇団やショーダンサーの衣装を手掛け、夜な夜なミシンを踏む。
  • スパンコールや羽根飾り、レザーやテキスタイルなど様々な素材を使い、舞台の世界観を創造。
  • クリエイティブなエネルギーをかき立てるため、少し大人っぽい香りを身にまとう。