ディプティックオルフェオン

原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り?(口コミ含む総合評価)
「オルフェオン」は、細やかなパウダリー感とドライウッドを軸に、ジュニパーベリーの清涼感、トンカビーンズのほの甘い丸み、ジャスミンの清潔な白さが重なるパウダリー・ウッディです。立ち上がりは“ジン”を思わせる冷涼なジュニパーと上質なフェイスパウダーのきめ、次第に白花が輪郭をなめらかに整え、ラストはシダーの乾いた木肌とトンカの柔らかな甘さが肌に溶け込みます。

公式の“タバコの煙”は重たい灰ではなく、空間的なスモークニュアンスとして薄く漂う程度に感じる人が多いです。口コミでは「タバコの煙や古い木造のバーを連想する“大人の夜”」「洗練された石鹸や柔軟剤のようにクリーン」と、多面的な印象をもつ香り。清潔で都会的、時にミネラルやチョーキー(粉筆)の質感を帯び、装いを端正にまとめます。持続は中庸〜やや強め(肌質・気温次第で4〜8時間超)、拡散は近〜中距離。性別を選ばず、オフィスから夜のバーまで幅広いシーンで“清潔×温度差”の妙を楽しめます。パウダリー耐性がキーになるため、初回は肌での試香を推奨します。
香りの構成
- トップノート
- ジュニパーベリー:ひんやりとしたアロマティックな立ち上がり。ドライな柑香と微かなスパイスが「ジン&トニック」のように鼻腔をクリアにします。肌や気温によっては石鹸様の清潔感が強く出て「洗練されたランドリー」の印象に振れます。
- ミドルノート
- ジャスミン:白さと透明感で輪郭をやさしく緩め、トップの冷たさを中和。粉雪のようなパウダリーアコード(「清潔・上品・ほんのり血色感のあるパウダリーさ」を連想する口コミが多い質感)を品よく支え、過剰にフローラルへは傾きません。
- ラストノート
- パウダリーノート, シダー, トンカビーンズ:ドライなシダーが“削りたての木肌”を描き、トンカがほのかなアーモンド様甘さで厚みを付与。パウダリーアコードが全体を曖昧に溶接し、“清潔な肌そのもの”の余韻へ。体温が高いと柔甘に、低いと乾いた木粉感が長く残りやすい傾向です。
オルフェオンと似てる香水
- ペンハリガン「ジュニパー スリング」ジンのジュニパー立ち上がり→オリス/スパイスのパウダリー→ウッディ/アンバーで夜更けまで=“バーの空気×パウダリー・ウッディ”が共通
- ラルチザン パフューマー「フー アブサン」アブサン(ニガヨモギ)とジュニパーのアロマ→樹脂のほのかな煙→ドライウッドで端正に収束=“ハーブ酒×スモーキー・ウッディ”の骨格が近い
- バイレード「サンデー コローニュ」ネロリ基調のクラシック・コロン→スパイスとトンカでパウダリーに落ちる=ジュニパーは弱いが“パウダリーな酒場調コロン×ウッド”の後半が通じる
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
ジュニパーとセダーのドライダウンは端正で中性的、トンカとパウダーが柔らかさを与えてバランスを取ります。肌質・温度で“クリーンソープ”〜“ドライウッド”まで可変幅が大きく、男性は清潔で知的に、女性は凛としたミニマルな色香として成立。口コミでも「基本的にユニセックスだが肌でどちらかに傾く」という評価が目立ちます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・アロマティック
- ウッディ系・・・ウッド
- フローラル系・・・ソフトフローラル
ジュニパーベリーの冷涼でハーバルな立ち上がりが全体の呼吸を決め(アロマティック)、乾いたセダーが骨格を支えることで終始ドライダウンまで木質の軸がぶれません(ウッド)。中心の花材はジャスミンながら、粉感と清潔感に振った処方で“柔らかい白さ”として機能し、アルデヒド様のクリーンな広がりと相まってフローラルを軽やかに引き寄せます(ソフトフローラル)。甘樹脂や濃厚な琥珀を据えず、温度差のある“粉×木×ハーブ”で設計されているため、アンバー系は主要カテゴリから外しました。
補足分類(18の属性からの分類)
- アロマティック
- アンバリー
- ウッディ
- パウダリー
- フレッシュネス
- フローラル
微細なフェイスパウダーの質感が終始ベールをかけ(パウダリー)、セダー中心の乾いた木肌が背骨を形成(ウッディ)。トップのジュニパーが冷ややかな清涼感とハーバル感を与え(アロマティック/フレッシュネス)、ピリッとした刺激が輪郭を引き締めます(スパイシー)。ジャスミンは“香りの白さ”として透明に機能し、過度に花感を主張せずに均整を整えます(フローラル)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
オルフェオンの香りが似合うイメージ・人物

60年代に憧れる「クラシック音楽バーのピアニスト」
- 40代の男性。昼間は音楽大学で講師をし、夜になると小さなクラシックバーで静かにピアノを弾く。
- 演奏の合間にワイングラスを傾け、バーカウンターで客との会話を楽しむ。
- スーツやジャケットはクラシカルなデザインを好み、時代を感じさせるレトロな小物を身に着ける。
夕暮れのカフェで執筆する「詩人」
- 30代女性。大きめのノートPCを持ち歩き、日暮れ時のカフェで詩や短編を綴るのが日課。
- モード系のファッションだが、どこかアンティークなブローチやタイピンをワンポイントに。
- 物静かながら、内面は情熱的。言葉を通じて“古き良き空気感”を伝えることに喜びを感じている。
レコードコレクションを愛する「ビンテージ好きDJ」
- 20代後半の男性。最新曲よりも60~70年代のソウルやジャズのレコードを掘り起こすのが趣味。
- 自宅はレコード棚に囲まれ、アンティークなインテリアを好む。
- イベントでもミキサーやターンテーブルを使い、独特のノスタルジックサウンドを演出する。
古い映画館で働く「フィルム技師」
- 30代女性。デジタル化が進む中、あえてフィルム映写機の魅力にこだわり、古い映画館を守り続ける。
- 昼は館内の清掃やポスター貼り替え、夜は映写室でフィルムをセットする日々。
- 暗がりで過ごす時間が長く、ポケットにはいつも小さな懐中電灯を携帯。
大都会の高層ビルで夜景を眺める「ファイナンス系エリート」
- 30代前半の男性。外資系金融会社に勤め、スーツに革靴、シンプルながら高級感ある装飾品が特徴。
- 海外出張や出先のバーで情報交換をするなど、スピード感のある生活を送る。
- 夜のオフィスで一息つく瞬間に、自分だけの香りでリセットすることが欠かせない。
夜のジャズライブを撮影する「フリーカメラマン」
- 40代の男女どちらでも可。ジャズクラブの一瞬の表情や照明、楽器の艶をカメラに収める。
- 黒っぽい服装で動き回りながら、店内の煙や客席のざわめきに溶け込むプロ。
- 撮影後はカウンターで一杯飲みながら写真を確認し、ミュージシャンとの会話を楽しむ。
地下アトリエで舞台衣装を制作する「コスチュームデザイナー」
- 20代後半~30代女性。劇団やショーダンサーの衣装を手掛け、夜な夜なミシンを踏む。
- スパンコールや羽根飾り、レザーやテキスタイルなど様々な素材を使い、舞台の世界観を創造。
- クリエイティブなエネルギーをかき立てるため、少し大人っぽい香りを身にまとう。





春秋の乾いた空気で粉質と木肌が最も美しく整います。夏はジュニパーの清涼感が心地よく、強い直射と高湿度下ではパウダリーが膨らみやすいため量を控えめに。冬はキリッとした冷気がジュニパーを冴えさせ、ドライウッドの落ち着きが映えます。オフィスや打合せなど至近距離の場面に強く、夜は“バーの空気感”を静かにまとわせる控えめな色香が出ます。