ラルチザン パフュームパッサージュ ダンフェ オードトワレ

パッサージュ ダンフェ オードトワレ
ブランド ラルチザン パフューム
分類ソフトアンバーフローラル
季節日中
原産国 フランス
詳細 公式サイト

「Passage d’Enfer(地獄通り)」という刺激的な名称とは裏腹に、清らかで静謐な印象をまとった香り。ユリ(リリー)の凛としたフローラルと、インセンス(お香)の落ち着きが合わさり、まるで聖堂や礼拝堂に足を踏み入れたかのような神秘的な空気感を想起させます。一方で、ユーザーからは「やさしさの中にどこか冷ややかさを感じる」や「安らぎを覚えるのに乾いた静寂がある」など、相反するような要素が絶妙に同居していると評されることが多いです。

香りの構成

※ラルチザン パフュームは香りのピラミッドを公表していないので、口コミや調香理論に基づいた推測を含みます。

  1. トップノート
    • リリーの清らかな花の香り:スプレー直後はユリ特有の白く繊細なフローラルがふわりと立ち上がります。甘さが控えめで、青みを帯びた清涼感を覚える方もいますが、肌質によっては「ユリが苦手でも意外といける」という声から、「百合が思いのほか強く前面に出る」という声までさまざま。総じて、甘美に傾きすぎず、どこかクールな花という印象です。
  2. ミドルノート
    • インセンス(お香):時間がたつにつれ、インセンスの落ち着いた煙っぽさが前面へ。焚かれたお香のような穏やかなスモーキー感が香りを満たし、「寺院や教会のような神聖さ」「瞑想に向いた静寂感」と形容されることが少なくありません。ただしこちらも強烈な燻香ではなく、まろやかなあたたかみを含んだ洗練されたイメージ。ときに「葬儀や厳かな儀式の空気」を連想する方もいますが、あくまで重々しさよりは静かで安らぐ方向に落ち着いています。
  3. ラストノート
    • ウッディ&ムスクの柔らかな余韻:後半は白木のようなウッディノートと優しいムスクが姿を現し、ほのかなアンバー感(あたたかみ)をともなって香り全体をまとめ上げます。インセンスのスモーキーさは徐々に穏やかになり、「気づけばふんわりと消えている」という儚さも特徴的。実際に「香りがやや弱めで長続きしにくい」との口コミも多く、たっぷり纏いたい場合はつけ方や場所にひと工夫が求められるかもしれません。

おすすめの季節と時間帯

日中

春、秋の穏やかな季節に向くイメージですが、「真夏でもお香の清涼感が心地いい」という意見や「真冬の冷たい空気にこそ映える」という声もあり、四季問わず支持されています。過度に主張せず、ふわっと香り立つため、普段使いやオフィス使いも比較的OK。夜につければ、落ち着いた大人のムードを演出してくれます。ただし「気温が高いとインセンスが際立つ」「寒いとより凛としたユリが際立つ」といった意見もあり、気候によってニュアンスがやや変化するようです。

男性向け、女性向け

男性
女性

リリーの透明感が中心にあるため、全体としては女性的な印象が強いものの、インセンスやウッディの影響で男性にも比較的取り入れやすい仕上がりです。実際には「ウッディ&インセンスの静けさが好みで、ユニセックスに愛用する男性もいる」という声も。香り自体が尖っていないぶん、「もう少し主張がほしい」「決定打に欠ける」と感じる方もいるので、自身の好みやイメージと合わせて選ぶのがポイントです。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ソフトアンバー
  • フローラル系・・・フローラル
ユリを中心とするクリアなフローラルが軸にあり、インセンス(お香)や微かなアンバー感が加わることで“ソフトアンバー”的な柔らかいあたたかみとミステリアスさが漂います。後半のウッディな要素やムスクの柔らかさで、最終的には「静かで上品な“フローラル・ウッディ・アンバー”」に落ち着くイメージ。

補足分類(18の属性からの分類)

  • ウッディ
  • オリエンタル
  • フローラル
リリーが香りの中心(フローラル)。インセンスのスモーキーさと控えめなアンバー感が「オリエンタル」な面を演出。最後にはウッディやムスクが現れ、静かにほどけていきます。

持続時間

オードトワレ

  • 香料の濃度・・・約5~8%
  • 持続時間・・・約3~4時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

パッサージュ ダンフェ オードトワレの香りが似合うイメージ・人物

パッサージュ ダンフェ オードトワレをつけている人のイメージ

夕暮れの教会でオルガンを奏でる“音楽家”

  • 重厚な教会の石壁に囲まれながら、夕暮れ時にオルガンの調べを響かせる。
  • ひんやりとした空気の中、静かに鍵盤をたたく姿には、儚いユリの花を連想させる透明感がある。
  • 人と多く話すタイプではないが、柔らかな微笑みとともに“信仰”や“音楽”への深い敬意を感じさせる。

古い街の灯りが少ない路地を歩く“夜の散策者”

  • 観光客のいない夜更けの街をゆっくりと歩き、石畳や教会の外壁を遠巻きに眺める。
  • 流行や人混みを好まず、一人の時間にこそ安らぎを見いだす性格。
  • 不思議と暗闇を怖がる様子はなく、むしろ闇の静けさを愛し、時折微かに聞こえる鐘の音や風の音に耳を傾けている。

白い画用紙に淡い水彩を描く“イラストレーター”

  • アトリエの窓から差し込む柔らかな光のもと、淡いパステルカラーで水彩イラストを仕上げる日々。
  • 人物や風景をモチーフにするが、色彩はいつも控えめで、ほんのりしたグラデーションが特徴。
  • 一見ふわふわとした雰囲気に見えるが、内心はとてもストイックで、“シンプルな美”の追求にこだわりを持つ。

修道院を改装したコンセプトホテルの“ミニマルな女支配人”

  • 古い修道院をリノベーションしたホテルを取り仕切り、ミニマルな内装と落ち着いた空間演出に定評がある。
  • お客様に過度なサービスはせず、必要最低限の快適さと“静寂”を提供するスタイル。
  • 白いシャツや淡い色のスーツを好み、香りも“控えめで上品”なものを身に纏う。