ル ラボフルール ドランジェ 27

フルール ドランジェ 27(FLEUR D’ORANGER 27)は、オレンジブロッサム(ネロリ)を中心に、ベルガモット、プチグレイン、レモン、そしてムスクなどが組み合わさった、シトラス×フローラルのフレグランス。オレンジの花の清潔感と甘酸っぱさに、少し青い苦みも感じられると評されることが多い。一方、ジャスミンのような白花の印象や、わずかにティーっぽいニュアンスを感じる人も多く、シトラスの爽やかさとフローラルのやわらかい甘みが織り成す、気取らず使いやすい香りとも言えます。ネロリや柑橘フラワーが好きな方、さわやかでクリーンなフローラルを探している方におすすめです。
香りの構成
- オレンジブロッサム & 柑橘(ベルガモット、レモン)の爽快な立ち上がり:柑橘と白花の融合がすがすがしく、お風呂上がりや洗いたてのリネンを連想させるクリーン&フレッシュな始まり。苦みと甘みのバランスがナチュラルな雰囲気を演出。
- オレンジブロッサム(Neroli):ビターオレンジの花から抽出される香りで、軽いグリーン苦味と白花の甘さを併せ持つ。明るい雰囲気を一瞬で作り出す。入浴剤や“バスクリン系”と言われることも。噴霧直後、花の香りにレモン様のフレッシュ感が混ざり、石けんのような清潔感を感じるユーザーが多い。
- ベルガモット、レモン、プチグレイン:ベルガモットやレモンが爽やかな酸味を、プチグレイン(オレンジの葉・枝からのエッセンス)が青々しい苦みをもたらす。明るい柑橘がオレンジブロッサムの甘さを軽く引き締め、「重たくないネロリ系フレグランス」としての第一印象を作る。
- フローラル調の“ジャスミンティー”っぽさ + ほのかなグリーン感:オレンジブロッサム本来のフローラル感と、苦み混じりの明るさが引き立ち、お風呂上がりや高級スパのようなリラックスムード。人によっては「インテリアフレグランス的」「トイレの芳香剤に似てる」と感じる場合もあるが、良質なネロリ特有の自然感が楽しめる中盤です。
- フレッシュフローラル(ネロリ、ジャスミン):ネロリが続くなか、花の甘さに柑橘の苦みが混ざり、“緑茶やジャスミン茶”を連想する清潔でリラックス感のある香りが続く。
- 残る柑橘の苦み・グリーン感:プチグレイン由来の葉っぱっぽい苦味やレモンのほろ苦さが持続し、花の甘みを抑える役目を果たす。爽やかさが中盤でも保たれて、“フローラルだけどクドくならず、むしろスッキリ”という評価が多い。
- ムスクのほのかな甘さ + レモンフローラルの余韻:さっぱりしたフローラルシトラスから、ムスクによる“肌の香り”のような柔らかい余韻へ移行して終わる。石けん的、もしくは入浴剤的な落ち着きがあるため、リラックスしたシーンにも向いています。
- ムスク (Musk):石けんや肌のようなクリーン&甘い官能をほのかに感じさせる香り。フローラルシトラスがやや落ち着いた後、柔らかいムスクが肌に溶け込み、ほんわりとした甘さで締めくくる。
- 柑橘フローラルの残滓:香り全体は比較的軽めなので、後半は薄いレモン&花の余韻を感じる人も多い。長くは続かず、消え方があっさりという意見もあり。短いスパンでフレッシュさを楽しんだ後、肌にほんのり甘いミルキーな感じが残る程度。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
オレンジブロッサムなどフローラルな甘酸っぱさが中心にあるため、一般的には女性人気が高い印象。ただし柑橘のさっぱり感があるのでユニセックスに使える面もあるが、総じて女性70%:男性30%程度と推定されます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- フレッシュ系・・・シトラス
- フローラル系・・・フローラル
ベルガモット、レモン、プチグレインが目立つ。
オレンジブロッサムを中心に、ジャスミンの白花を強く感じる。
補足分類(18の属性からの分類)
- シトラス
- フローラル
ベルガモット、レモンなど柑橘(シトラス)。オレンジブロッサム主体、ジャスミン(フローラル)。ラストにほんのり動物的な包容力(ごく控えめにムスキー)。プチグレインの青い苦さ(ややグリーン)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
フルール ドランジェ 27の香りが似合うイメージ・人物

早朝の青空市場で花を選ぶ“ナチュラルシックな若い女性”
- 週末の朝、地元の青空市場へ足を運び、オレンジや新鮮なハーブ、可憐な花々を買い揃えるのが習慣。
- シンプルなワンピースを着て、自然体のまま笑顔で過ごし、周囲には穏やかな柑橘フローラルの香りがふわりと漂う。
- 「自然や季節感を大切にする」というポリシーをもち、食事もオーガニックや素材本来の味を尊重したものを好む。
昼下がり、海辺で読書をする“大学生の女性”
- 夏の長期休暇を利用し、海辺の町へ一人旅行。カフェテーブルに腰を下ろし、潮風を感じながら文庫本を読む。
- 休憩にはオレンジジュースや軽い紅茶を頼み、海の香りと混ざる柑橘のフレッシュな香りに心がほどける。
- 外見は控えめだが、どこか爽やかで清潔感あふれる雰囲気に、周囲が気づかずに惹きつけられる。
ホテルの客室清掃をしている“気配り上手なスタッフ”
- 外資系ホテルで客室を整える仕事をしており、いつも清潔感第一の姿勢を欠かさない。
- ベッドメイクやバスルームの拭き掃除が丁寧で、訪れるゲストからは「部屋がとても爽やか」と褒められる。
- 大げさな香りは使わず、近づかれた時にほんのり柑橘と白い花の優しさが広がる程度が心地よい。
欧州の街角でヴァイオリンを奏でる“ストリートミュージシャン”
- カラッと晴れた空の下、石畳の広場でヴァイオリンを演奏し、小さな投げ銭を集めて旅を続ける。
- 演奏の合間にはオレンジをかじって水分補給し、演奏が終わるとほのかに香るフローラルシトラスが風に流れる。
- 見た目はラフでも、その音色には気負わない優しさと、人を惹きつける明るさがある。
週末のオフィスで静かに残業をする“控えめなビジネスパーソン”
- 通常とは違い人が少ないオフィスで、一人で残務を片付ける。
- 大きく自己主張するタイプではないが、どこか清潔感を感じさせる冷静な身だしなみ。
- ふと近づいたときに柑橘フローラルの香りがわずかに香ることで、その人の穏やかな集中力や優しさを実感させる。
さわやかで涼しげ、花の清潔感もあって暑い季節にも重たくならない。入浴後を思わせるほどクリーンでリラックス感があり、普段使いやオフィス、休日に合う。一方、夜のムード演出にはやや淡白かもしれない。