ル ラボトンカ 25

トンカ 25
ブランド ル ラボ
分類ウッディアンバー
季節
原産国 アメリカ
詳細 公式サイト
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TONKA 25 は、“トンカビーンを主役にした甘い香り”というイメージに反して、公式で「ダーク」「湿った夏の森林の下草や樹脂、そこにムスクとわずかなバニラ甘さを散りばめたよう」と表現される「温かく暗い」フレグランス。主な使用原料としてオレンジフラワーアブソリュート、アトラスシダー、スタイラックス樹脂(ベンゾイン系)、トンカアブソリュート、ムスクが挙げられ、甘さ+スパイシー感+ウッディレジン+ムスクが交じり合った、やや複雑な香りが特徴です。

香りの構成

※ ル ラボは香りのピラミッドを公表していないので推測を含みます。

  • 意外な“フレッシュスパイシー感” + オレンジフラワーの仄かなフローラル:“トンカ”の甘さを想像している人が「意外と爽やかなスパイシー感がある」と驚く立ち上がり。そこにオレンジフラワーの軽い白花フローラルが加わり、フレッシュかつ複雑な幕開けを感じさせます。
    • フレッシュスパイシー感:噴霧直後に「甘さが強いトンカ系」を想定していた人が驚くほど、わずかに爽やか・スパイシーな立ち上がりを感じるという声が多い。まるでシトラス要素やスパイスが飛び出すかのように、軽い辛みと清涼感が先に来て、一瞬「どこかメンズ的」と感じる人もいる。
    • オレンジフラワーアブソリュート:ビターオレンジの花から抽出されるエッセンスで、ほろ苦く白花っぽい甘さを帯びる。トップのスパイシーな刺激をふわっと花らしい柔らかさでまとめ、一瞬のフローラル感を漂わせる。
  • アトラスシダー (Cedar) & スタイラックス (Styrax) のレジン感 + 暗いウッディさ:ここで一気に暗さ・ウッディレジン感が前面に出てきて、「夏の森の下草や種子、樹脂」を思わせる世界観を形成。トンカの甘さはまだフルには前に出ず、スパイス感やレジンのスモーキー甘さを強く感じる人が多い。
    • アトラスシダー (Atlas Cedar):ドライでわずかにスパイシーな木材香。落ち着いた苦味を含み、“レザー”っぽい要素を感じる場合も。ここでウッディな苦みが明確に姿を表し、トップのフレッシュ感をダークで落ち着いたトーンに導く。人によっては「クセのあるウッディ」と捉える。
    • スタイラックス (Styrax) / ベンゾイン系レジン:樹脂的で甘く、ややバルサミックな香り。お香やバニラを連想させる甘みとスモーキー感を含む。ウッディな苦みをまろやかに包み込む“レジンの甘い煙”のようなものを加え、レトロ雑貨店やスパイスマーケットをイメージする人も多い。
  • トンカビーン & ムスクの柔らかい甘み + わずかなバニラ:ラストに至ると、ようやく“トンカ系のほんのり甘い”ニュアンスを感じられるが、それでもシダーやレジンのダークさは背景に残り、“完全にスイート”にはならない。湿度を感じる官能的なアンバーウッディとして、肌に残り続ける。
    • トンカビーン (Tonka Bean):バニラ様の甘さ、わずかなスパイス感、クマリン由来の粉っぽいお菓子っぽさ。仕上げにトンカ特有の甘さがじわりと現れ、ほんのりデザートっぽい温かみを帯びた香りに変化。ただし、全体を完全な“甘い香水”にはしない程度。
    • ムスクと微かなバニラ:やや動物的で官能的な甘さと、バニラのミルキーな風味。トンカの甘さを受け止めつつ、肌なじみの良いセクシーな余韻に仕上げる。多くのレザー or スパイスっぽい要素はやや落ち着き、最後は“肌に沿うような優しい甘み”で閉じる。

おすすめの季節と時間帯

日中

ダークで温かい樹脂感やスモーキーさが涼しい〜寒い季節に映える。 スパイシー&ウッディ&ほんのり甘い官能性が夜のシーンにマッチ。日中には少量使うとクールな印象を演出できる。

男性向け、女性向け

男性
女性

ネーミングから想像される“甘いトンカ”とは異なり、スパイスやウッディ感の強さ、また「メンズフレグランス的」と評する人もいるため、やや男性支持が高い印象。とはいえ、好きな人には“ほんのり甘い”部分や深みを感じて女性にも使われており、60:40程度と推定されます。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ウッディアンバー
スタイラックス(レジン)+シダーウッド+ムスク+トンカ=温かくレジンっぽいアンバーにウッディ要素を混ぜたダークな一面。(補足で)フローラルアンバーやソフトアンバーかも? → ただし、明確にオレンジフラワーは軽いタッチ。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アンバリー
  • ウッディ
シダーの苦み(ウッディ)。スタイラックス・トンカの甘い樹脂感(アンバリー)。冒頭のスパイス感(ややスパイシー)。オレンジフラワーの白花香(ごく少しフローラル)

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

トンカ 25の香りが似合うイメージ・人物

トンカ 25をつけている人のイメージ

深夜のジャズバーでラテを飲む“作曲家”

  • 夜更けにジャズの流れるバーへふらりと入り、アルコールではなくラテを一杯だけ飲みながらノートに音符を綴っている。
  • 過去の煙草の香りが染み付いた家具や、流れるベース音と静かに同調する佇まい。
  • 外見には派手さはなく、近づくとバニラのような甘さと、煙ったスパイス感をわずかに感じる不思議な魅力を持つ。

荒涼とした山奥の温泉宿を一人切り盛りする“女将”

  • 山の中腹にある隠れ宿で、暖炉の火を絶やさず迎えてくれる。
  • 表面上はやわらかく客をもてなすが、どこかミステリアスで、客人の深い悩みや本音を簡単に見抜くような洞察力を持つ。
  • バニラの軽い甘さとレジンのスモーキーさが衣のようにまとまり、温泉の湯けむりと重なって独特のムードを醸す。

古書カフェで静かに働く“レザー装丁の職人”

  • 古書を修復する工房を併設したカフェで、黙々とレザー装丁やページの補修を行う職人。
  • カフェのほこりっぽい空気の中に、レザーと樹脂の香りが溶け込み、ほんの少しだけ甘い匂いも混じる不思議な空間。
  • 周囲にレザーや古紙を扱う無骨さを感じさせるが、話し始めるとソフトな口調で人を和ませるギャップがある。

砂漠のオアシス近くで一人暮らす“アウトロー的放浪者”

  • 砂漠の街を点々としながら商売を続け、長い旅を経てオアシス近くの小屋に落ち着く。
  • 荒れ果てた土地と乾いた空気、しかし夜になると冷え込み、スタイラックスのような樹脂を焚いて暖をとるのが日課。
  • 周囲には危険な雰囲気もあるが、時折見せる笑顔にはほのかな甘さがあって、人を惹きつける。

漆黒のロングコートを身に纏う“夜の画家”

  • 都会の繁華街から離れた薄暗い部屋で、夜にしか活動せず、“闇”をテーマにした油絵を描き続ける。
  • 一見クールだが、作品にはどこかロマンチックな温かみや光を感じさせる要素がある。
  • レザーソファや焦げたキャンバスなどの匂いが混じったアトリエに、かすかに甘いオリエンタルな香りが漂う。