ル ラボアナザー 13

アナザー 13
ブランド ル ラボ
分類ウッディアンバー
季節日中
原産国 アメリカ
詳細 公式サイト

ANOTHER 13は、ファッション・アート・カルチャー雑誌「Another Magazine」とのコラボレーションで誕生したフレグランス。2010年に数量限定で発表され、後に「Le Labo Classic Collection」の一つとして正式ラインナップに加わりました。合成ムスク(アンブロキシド)を核に、ジャスミンとモスがアクセントを加える“クリーン&ダーティ”な魅力を持ち、「静かでミニマル」ながらもやみつきになるフレグランスとして支持されています。

香りの構成

※ ル ラボは公式にトップ/ミドル/ラストのピラミッド構造を提示していないため、以下は主に使用香料と全体の香りの流れを便宜的に解説したものです。

  • アンブロキシド (Ambroxyde):ANOTHER 13は、柑橘やハーブのはっきりしたトップを持たず、アンブロキシドが最初から柔らかく広がるのが特徴。 アンブロキシドは天然アンバーグリスに近い塩気やクリーニングリネン感をもたらし、“クリーン&やや動物的”という二面性を持つ。口コミでは「金属のようなツンとした初香」「人工的・ケミカルな感じ」と感じる人もいれば、同時に「甘いムスクの余韻がじんわり立ち上がる」という意見も。 「爽やかなトップノートがない分、幕開けが静かでミニマル」と評される一方、強いアルコール臭を感じるという声もある。早い段階でクセを感じ、「クリーンなのに甘い」と戸惑う方もいるが、ハマる人にはやみつきになる不思議な魅力がある。
  • ジャスミン (Jasmine):白花特有の上品な甘さと官能性を秘めるが、ANOTHER 13内では控えめ。 アンブロキシドの合成ムスク感を華やかさでごく薄く補い、無機質になりすぎないよう彩る存在。 「フローラルさはほとんど感じない」という口コミも多いが、意識してみると甘いニュアンスに影響している。
  • モス (Moss):苔ならではの湿った森林や土を思わせるグリーンウッディな要素。「森林浴のような爽やかさ」や「苔っぽい落ち着き」と感じる方もいれば、「ツンとした苦み」や「苔らしさはほぼ分からない」という意見も。クリーン&ムスクな香りにほんの少し自然味を加え、単調さを回避する役割がある。

時間が経つほどアンブロキシドの塩気や動物的・肌っぽい甘さが表に出やすく、そこにバニリックな要素(トンカビーン等)が加わると推測する声も多い。「最初は金属っぽいが、後半はふわっと甘いムスク」「尖った印象から穏やかな色気へ移行」という口コミが散見される。最終的にはムスク系の香りが肌に溶け込み、クリーンなのに動物的というアンビバレントな魅力を残しつつ柔らかくフェードアウトする。

おすすめの季節と時間帯

日中

合成ムスクのクリーンさと甘みはオールシーズン使いやすいとされるが、「暑い真夏だと甘さがこもりやすい」と感じる人も。逆に冬にはムスクの温かみが心地良いとの声も多い。「最初のツンとした金属感が強い」という意見や、頭が痛くなるという声もあるため、量を控えめにしたり、外出の少し前に付けておいて和らげるなど工夫すると良い。甘さやダーティさの出方は肌質や体温によって異なるため、日中・夜いずれもシーンに応じた調整が大切。

男性向け、女性向け

男性
女性

肌上で“パウダリーな甘さ”が強まると女性的に感じられる一方、「金属的でクールな印象が残る」場合はメンズでも違和感なく使えるなど、ユニセックスな香り。口コミでは「モテそうな男性の香り」「大人っぽい香りで、女性も惹かれる」など好印象な意見が目立つが、甘いジャスミン感やムスク感が苦手な方には刺さらない場合も。総じて、男女問わずファンが多いといえる。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ウッディアンバー
アンブロキシドは合成の「ウッディアンバー」系アコードとして扱われることが多く、ムスク的な甘さとウッディな奥行きを両立。(少々)モスの森林っぽいグリーンウッディ感がさりげなく存在。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アンバリー
  • パウダリー
アンブロキシド主体の“アンバー的”甘さ(アンバリー)。ムスクが肌上で少し粉っぽく香る(パウダリー)。ジャスミンがアクセントに(ややフローラル)。モス由来の落ち着いた青み(ごく軽くグリーン)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

アナザー 13の香りが似合うイメージ・人物

アナザー 13をつけている人のイメージ

白いブラインド越しに朝日を迎える“都会の独身者”

  • 天気の良い日は室内に差し込む光を活かし、ブラインドを通した柔らかい日差しの中でコーヒーを飲む朝ルーティンを持つ。
  • 部屋には余計な装飾がほとんどなく、インテリアも白やグレーなどモノトーンがベース。
  • 外出前に香りを纏うが、周囲に強く香るのは嫌で“さりげないクリーンさ”だけ残したいタイプ。

美術館の会議室を担当する“静かで精緻なキュレーター”

  • 展示のコンセプトや予算管理などを淡々とこなし、芸術家の派手さとは無縁の姿勢を貫く。
  • スタイリッシュだが落ち着いた色合いのスーツを愛用し、声を荒げることがほとんどなく、どこかクールで少々近寄りがたい。
  • しかし一旦仕事が終わると「不思議と惹かれる甘い香り」がふわりと漂い、“実は内面に豊かな感受性が眠っているのかも”と周囲が感じる。

徹底的にデジタル化した“ミニマリスト・クリエイター”

  • 全ての仕事道具やライブラリをデジタル化し、机上にはノートPCとガジェット類のみ。
  • 音楽や映像をクラウド上で管理し、“物理的なモノ”を極力持たない主義だが、香りだけは自分に馴染むものを大切にする。
  • 近づくと、まるで“化学的”とも言えるシャープさと、溶け込むようなスキンムスク感が共存する香りが漂い、彼(彼女)自身を象徴するようにシンプルで先進的。

音を大きくかけない“隠れ家サロン”を経営する人

  • ビルの上階にひっそりと店を構え、フロア音楽も静かめで、各席が仕切られた落ち着いた空間を提供。
  • 今どきの派手な装飾はなく、コンクリートやスチールの“無機質な質感”をあえて生かす内装に仕上げている。
  • 相応しい空間を作るため、香りも“透明感がありながらエロティック”という不思議な魅力を持つものを選んでおり、客からリピート依頼が絶えない。

映画のフィルムをカットする“フィルムエディター”

  • デジタル化が進む映画業界でも、こだわってフィルムで撮影された作品の編集を担当するレアな存在。
  • 暗室のような部屋でフィルムをカットし、慎重に接着しながら作品を作り上げる。
  • 近くに寄ると、フィルムや薬品のケミカルな香りがかすかに混ざりつつ、“ムスクの柔らかい甘さ”と“金属的な鋭さ”が漂い、不思議と惹きつけられる。