ル ラボアナザー 13

アナザー 13
ブランド ル ラボ
分類ウッディアンバー
季節日中
調香師 ナタリー・ローソン
原産国 アメリカ
詳細 公式サイト
人気の香りを分析するInstagram(@semiperfumer)も始めました

「アナザー 13(ANOTHER 13)」は、ファッション&カルチャー誌「Another Magazine」とのコラボによって誕生し、後にレギュラーラインへ加わった、ル ラボの代表作のひとつです。アンブロキシド(合成のアンバー・ムスク系香料)をメインに据えた、“クリーンかつ動物的”という二面性をもつ香りとして高い人気を得ています。トップで感じるフルーティな印象はごく淡く、徐々に合成ムスク的な甘さや塩気を感じさせるアンバーグリスのようなニュアンスが主体に。ジャスミンや苔 (モス) がわずかに自然味を添えますが、全体的には“ほのかに石鹸・洗い立てのシーツ”を連想させるような清潔さと、身体に深く寄り添うような官能性が入り混じるミニマルでミステリアスな香りです。

口コミでは「途中から甘く肌に溶け込むのがクセになる」「金属っぽさを感じる」と、相反する評価を受けやすく、まさに“肌と体温、気候”に強く左右される一本と言えます。

香りの構成

  • トップノート
    • ペア(洋ナシ)、アップル、シトラス系:冒頭にわずかにフルーティーな甘酸っぱさを感じる方もいますが、かなり控えめ。すぐにアンブロキシド主体の独特な香り立ちへ移行し、“青い果実感”は薄まることが多い。
  • ミドルノート
    • アンブレット、ジャスミン、苔 、サリチル酸アミル:植物性ムスクであるアンブレットや苔がクリーン&ややグリーンな空気をもたらし、ジャスミンがかすかなフローラル甘さを加味。全体は“金属的・無機質な印象”から、徐々に人肌感のある甘さへと変化していく。
  • ベースノート
    • イソ・イー・スーパー、セタロックス、アンブレットライド、ヘルベトライド など:いずれも合成ムスクやウッディアンバー系の香料。肌に溶け込み、“白Tシャツのような清潔感”と、“柔らかい性感”を両立する。時間が経つほど甘さや色気を感じる場合があり、“なぜか惹きつけられる”という口コミも多数。

おすすめの季節と時間帯

日中

合成ムスクのクリーンさと甘みはオールシーズン使いやすいとされるが、「暑い真夏だと甘さがこもりやすい」と感じる人も。逆に冬にはムスクの温かみが心地良いとの声も多い。「最初のツンとした金属感が強い」という意見や、頭が痛くなるという声もあるため、量を控えめにしたり、外出の少し前に付けておいて和らげるなど工夫すると良い。甘さやダーティさの出方は肌質や体温によって異なるため、日中・夜いずれもシーンに応じた調整が大切。

男性向け、女性向け

男性
女性

肌上で“パウダリーな甘さ”が強まると女性的に感じられる一方、「金属的でクールな印象が残る」場合はメンズでも違和感なく使えるなど、ユニセックスな香り。口コミでは「モテそうな男性の香り」「大人っぽい香りで、女性も惹かれる」など好印象な意見が目立つが、甘いジャスミン感やムスク感が苦手な方には刺さらない場合も。総じて、男女問わずファンが多いといえる。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • アンバー系・・・ウッディアンバー
合成アンバー(アンブロキシド・Cetaloxなど)とウッディアコードを主体とする、いわば“アンバーグリス由来のアンバー+ウッディ”を模したような構造。ムスキーな甘さが肌でパウダリー感を帯びる場合があり、“ほのかな粉っぽさ”を感じるユーザーも多い。

補足分類(18の属性からの分類)

  • アンバリー
  • ウッディ
  • パウダリー
  • ムスキー
合成アンバー系香料がメインのため。(アンバリー)。肌に溶け込むムスク感が非常に強い(ムスキー/パウダリー)。Iso E Super や木質系アコードが下支え(ウッディ)。初めのペアやアップルは人によっては感じられるが、早い段階で消える(フルーティ)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

アナザー 13の香りが似合うイメージ・人物

アナザー 13をつけている人のイメージ

白いブラインド越しに朝日を迎える“都会の独身者”

  • 天気の良い日は室内に差し込む光を活かし、ブラインドを通した柔らかい日差しの中でコーヒーを飲む朝ルーティンを持つ。
  • 部屋には余計な装飾がほとんどなく、インテリアも白やグレーなどモノトーンがベース。
  • 外出前に香りを纏うが、周囲に強く香るのは嫌で“さりげないクリーンさ”だけ残したいタイプ。

美術館の会議室を担当する“静かで精緻なキュレーター”

  • 展示のコンセプトや予算管理などを淡々とこなし、芸術家の派手さとは無縁の姿勢を貫く。
  • スタイリッシュだが落ち着いた色合いのスーツを愛用し、声を荒げることがほとんどなく、どこかクールで少々近寄りがたい。
  • しかし一旦仕事が終わると「不思議と惹かれる甘い香り」がふわりと漂い、“実は内面に豊かな感受性が眠っているのかも”と周囲が感じる。

徹底的にデジタル化した“ミニマリスト・クリエイター”

  • 全ての仕事道具やライブラリをデジタル化し、机上にはノートPCとガジェット類のみ。
  • 音楽や映像をクラウド上で管理し、“物理的なモノ”を極力持たない主義だが、香りだけは自分に馴染むものを大切にする。
  • 近づくと、まるで“化学的”とも言えるシャープさと、溶け込むようなスキンムスク感が共存する香りが漂い、彼(彼女)自身を象徴するようにシンプルで先進的。

音を大きくかけない“隠れ家サロン”を経営する人

  • ビルの上階にひっそりと店を構え、フロア音楽も静かめで、各席が仕切られた落ち着いた空間を提供。
  • 今どきの派手な装飾はなく、コンクリートやスチールの“無機質な質感”をあえて生かす内装に仕上げている。
  • 相応しい空間を作るため、香りも“透明感がありながらエロティック”という不思議な魅力を持つものを選んでおり、客からリピート依頼が絶えない。

映画のフィルムをカットする“フィルムエディター”

  • デジタル化が進む映画業界でも、こだわってフィルムで撮影された作品の編集を担当するレアな存在。
  • 暗室のような部屋でフィルムをカットし、慎重に接着しながら作品を作り上げる。
  • 近くに寄ると、フィルムや薬品のケミカルな香りがかすかに混ざりつつ、“ムスクの柔らかい甘さ”と“金属的な鋭さ”が漂い、不思議と惹きつけられる。