ル ラボアナザー 13

原材料を知らないまま香水を選んでいませんか?原材料についてはInstagram(@semiperfumer)などでわかりやすく解説しています
どんな香り?(口コミ含む総合評価)
「アナザー 13(Another 13)」は、透明なアンバーウッドとマクロサイクリック・ムスクが主旋律の“第二の皮膚”系フレグランスです。序盤は洋梨と柑橘がほのかに潤いを添え、すぐに紙・インクを思わせる無機質さと塩気を帯びたクリーンムスクが現れます。中盤はアンブレットと苔が柔らかな粉感とごく軽いアニマリックを与え、終盤はセタロックス/アイソEスーパーにヘルベトリド/アンブレチリドが重なり、香水っぽさより“人肌の後光”に近い余韻で長く続きます。

拡散は見え隠れ型で、本人は鼻慣れして「弱い」と感じても周囲にはふっと届いて褒められるという口コミが多いです。一方で金属/消毒的・鉛筆削り・雑誌の紙といった質感を感じたり、ムスク/アンバーウッドを感じない性質のため「無臭」に感じる方もいるなど、人による違いも顕著です。気温がある程度ある環境でよく開き、オフィスからデートまで性別を問わず使いやすいミニマルな一本です。
香りの構成
- トップノート
- 洋梨, りんご, シトラス:薄く瑞々しい甘さがアルコールの立ち上がりに寄り添い、清潔で金属/紙のようなクリスプさを伴います。果汁感は控えめで“果皮〜繊維の透明感”。体質によってはほぼ瞬時に背景化し、鼻慣れしやすい立ち上がりです。
- ミドルノート
- アンブレット(ムスクマロウ), アミルサリチレート, モス, ジャスミン:アンブレットが肌様の温もりと極浅いアニマリックを添え、アミルサリチレートが石鹸的フローラル〜グリーンを下支え。苔はドライで粉っぽい陰影を、ジャスミンは輪郭付け程度に寄与します。ここで「クレヨン」「ベビーパウダー」「清潔だが体温的」といった様々な口コミがあります。
- ベースノート
- イソ・イー・スーパー、セタロックス、アンブレットライド、ヘルベトライド など:シダー様の滑らかな木質とアンバーグリス様の光沢が主役。大環状ムスクが塩気のあるクリーンな肌感を強調し、香水の痕跡ではなく「あなた自身が良い匂い」に感じさせる持続です。体質によって、「インク」「医療的」「金属的」になるという口コミもあれば、また別の肌では「猫のお腹」「恋人の首筋」のように柔らかく出るという口コミもあるほど個体差が非常に大きい点が特色です。
アナザー 13と似てる香水
- ジュリエット ハズ ア ガン「ノット ア パフューム」セタロックス主体の無機質なトップ→ミニマルなムスクのハート→ドライなアンバー様に肌へ同化=“アンブロキサン系の無色透明×スキン”が共通
- ディプティック「ローパピエ」インク様のアンブロキサンで始まり→ペールなフローラル/ムスクが薄膜で続き→紙様ウッディにフェード=“紙×クリーンムスク”の空気感が近い
- シャネル「1957」多層ムスクのミネラルな清潔感→ほのかな甘み→ソフトウッディで長尾=“上質ムスクの白さ”というまとまりが呼応
- メゾン マルジェラ「レイジー サンデー モーニング」穏やかなアルデヒド泡立ち→ホワイトフローラルのソーピー感→ホワイトムスクでフラットに残る=“リネン様のクリーン”という後半が近い
- ロエベ「001 ウーマン」シトラスの微光→ジャスミンの薄いハート→ムスクでスキンセントに収束=“透明な肌感×クリーン”の落ち方が通じる
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
無色透明のアンバーウッド×クリーンムスクが中心で、甘さ・骨太さどちらにも過度に傾かないため完全ユニセックスです。肌で塩気・粉感・金属感などの出方が変わるため、装い・キャラクターに追従するニュートラルさが評価されています。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- アンバー系・・・ソフトアンバー
- ウッディ系・・・ウッド
核はセタロックス系の透明なアンバーウッドとムスクの重ねによる柔らかいアンバーの輝きで、重厚な東洋調ではないためソフトアンバーが適切です。全編を通じて感じるイソEスーパー由来の滑らかな木質感が骨格の柱となるためウッドを中核に補強します。トップの洋梨/りんごはごく控えめながら無機質さに潤いと立体感を与える導入アクセントとして補助的にフルーティもあり。
補足分類(18の属性からの分類)
- アンバリー
- ウッディ
- パウダリー
- フルーティ
- フレッシュネス
- ムスキー
大環状ムスクが清潔で官能的な“第二の皮膚”を形成します(ムスキー)。セタロックス系の光沢が甘くないアンバー感を支え(アンバリー)、アイソEスーパーの空気を含む木質が余韻を伸ばします(ウッディ)。序盤の洋梨が湿度と柔らかさを添え(フルーティ)、アンブレットがごく微量の体温的ニュアンスを付加(アニマリック)。苔とサリチレートが粉感と清潔感のバランスを整えます(パウダリー/フレッシュネス)。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
アナザー 13の香りが似合うイメージ・人物

白いブラインド越しに朝日を迎える“都会の独身者”
- 天気の良い日は室内に差し込む光を活かし、ブラインドを通した柔らかい日差しの中でコーヒーを飲む朝ルーティンを持つ。
- 部屋には余計な装飾がほとんどなく、インテリアも白やグレーなどモノトーンがベース。
- 外出前に香りを纏うが、周囲に強く香るのは嫌で“さりげないクリーンさ”だけ残したいタイプ。
美術館の会議室を担当する“静かで精緻なキュレーター”
- 展示のコンセプトや予算管理などを淡々とこなし、芸術家の派手さとは無縁の姿勢を貫く。
- スタイリッシュだが落ち着いた色合いのスーツを愛用し、声を荒げることがほとんどなく、どこかクールで少々近寄りがたい。
- しかし一旦仕事が終わると「不思議と惹かれる甘い香り」がふわりと漂い、“実は内面に豊かな感受性が眠っているのかも”と周囲が感じる。
徹底的にデジタル化した“ミニマリスト・クリエイター”
- 全ての仕事道具やライブラリをデジタル化し、机上にはノートPCとガジェット類のみ。
- 音楽や映像をクラウド上で管理し、“物理的なモノ”を極力持たない主義だが、香りだけは自分に馴染むものを大切にする。
- 近づくと、まるで“化学的”とも言えるシャープさと、溶け込むようなスキンムスク感が共存する香りが漂い、彼(彼女)自身を象徴するようにシンプルで先進的。
音を大きくかけない“隠れ家サロン”を経営する人
- ビルの上階にひっそりと店を構え、フロア音楽も静かめで、各席が仕切られた落ち着いた空間を提供。
- 今どきの派手な装飾はなく、コンクリートやスチールの“無機質な質感”をあえて生かす内装に仕上げている。
- 相応しい空間を作るため、香りも“透明感がありながらエロティック”という不思議な魅力を持つものを選んでおり、客からリピート依頼が絶えない。
映画のフィルムをカットする“フィルムエディター”
- デジタル化が進む映画業界でも、こだわってフィルムで撮影された作品の編集を担当するレアな存在。
- 暗室のような部屋でフィルムをカットし、慎重に接着しながら作品を作り上げる。
- 近くに寄ると、フィルムや薬品のケミカルな香りがかすかに混ざりつつ、“ムスクの柔らかい甘さ”と“金属的な鋭さ”が漂い、不思議と惹きつけられる。





体温や外気温でふわりと拡張する設計なので、春夏〜初秋に最も自然に立ち上がります。寒冷下では控えめで親密なスキンセンテッドに寄り、オフィスや近接距離に最適です。夜間は清潔かつ色気のある後光が生まれ、デートでも好評です。