ル ラボサンタル 33

サンタル 33
ブランド ル ラボ(LE LABO)
分類ドライウッド
季節日中
調香師 フランク・フォルクル
原産国 アメリカ
詳細 公式サイト
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「SANTAL 33」は、レザーやサンダルウッドを基調とした、ウッディ&スパイシーな世界観を表現するフレグランスです。ブランド曰く“米国西部の荒野で焚き火を囲むようなシーン”にインスパイアされています。

ルラボのサンタル33(15ml)の実物

サンダルウッド(オーストラリア産)とシダーウッドを軸に、カルダモン・アイリス・バイオレット・アンバー・レザリー&ムスキーな要素が複雑に絡み合い、「乾いた木材」「焚き火」「青い未熟な果実」「レザーの苦み」など、多様なイメージが浮かぶ個性派の香りとして支持されています。一方で、付け方や肌質によっては「瓜のような青さが立つ」「鞣した革が強く感じられて苦手」といった否定的な声が目立つのも事実。まさに好みが分かれる“カルト的人気”を誇る一本です。

香りの構成

  1. トップノート
    • カルダモン、バイオレット:噴霧直後はカルダモン特有のピリッとしたスパイス感が際立ち、ときに「塩気を帯びた瓜」「青い果実のよう」と形容される独特の清涼感を演出します。そこにバイオレットのほのかな甘さと青みが重なり、“クールなスパイス”の序章を軽やかに盛り上げるパートです。口コミでは「ピクルスっぽい酸味を感じる」との声もあり、一気に好みが分かれる瞬間となります。
  2. ミドルノート
    • レザー、アイリス、パピルス:カルダモンの刺激が落ち着くと、レザーの苦みや渋み、そこにアイリス由来のパウダリーな上品さが絡み合います。さらにパピルスがドライで深みのある空気感をプラスし、革製品や古文書のような「懐かしいが少し武骨」な印象を形成。ユーザーによっては「おしゃれな古書店や図書館をイメージ」と評す人もいれば、「鞣した革の強さで頭が痛くなる」と感じる人もいます。
  3. ラストノート
    • サンダルウッド(オーストラリア産)、バージニアシダー、アンバー:最後に浮き上がるサンダルウッドのミルキーかつややスモーキーな香りが、本作の最核心。そこへバージニアシダーの乾いたウッディ感とアンバーの仄かな甘みが重なり、ほっとする温かさを長くキープします。口コミでは「炎がくすぶる焚き火のイメージ」「ホテルの洗練された芳香剤を思い出す」といった声がある一方、体温や肌質によっては甘さが増幅して「意外に重たく感じる」との意見もあります。

おすすめの季節と時間帯

日中

秋冬の肌寒い時期にサンダルウッドやレザーのウッディな深みが映えるという声が多数を占めますが、「好きすぎて一年中使う」という熱心なファンも存在します。暑い時期には甘さや獣っぽさがこもりがちになり、「レザーのクセが強く立つ」ケースもあるため、拡散力が高い点を踏まえて少量の使用から始めるのが無難でしょう。オフィスや人が密集する場所で使う際には特に注意が必要です。

男性向け、女性向け

男性
女性

レザーやウッディノート=男性的なイメージを持たれやすいですが、実際には女性の支持も高く、ほぼ男女半々の愛用率。スパイシーかつレザリーな色気が「クールで格好いい」と評判で、女性がさらりと纏うのもおしゃれとされています。特に「トップの青さや辛口なレザーがクセになる」「逆にそこが苦手」と好みが分かれるため、試香や小分けサンプルでのテストは必須です。

属性

フレグランスホイールとは?

分類

  • ウッディ系・・・ドライウッド
サンダルウッド&シダーを主体に、パピルスやアンバー、レザリーなアコードが複雑に絡む。カルダモン由来の軽やかなスパイス感が加わり、“重厚ながらも青みを帯びた乾いた木”として個性を放つ。

補足分類(18の属性からの分類)

  • ウッディ
  • スパイシー
  • パウダリー
  • ムスキー
  • レザー
サンダルウッドとシダーが香りの根幹を成し、穏やかで芯のある木質感が全体を支えます(ウッディ)。カルダモン由来の清涼感あるスパイスがアクセントとなり、トップに洗練された刺激をもたらします(スパイシー)。中盤からはアイリスやバイオレットが上品な粉感を添え、香りにやわらかな陰影を加えます(パウダリー)。その奥底には獣のような甘く官能的なムスクがひそやかに漂い(ムスキー)、ラストではレザーの渋みとほのかな苦みが立ち上がり、香りに深みと余韻を刻みます(レザー)。

持続時間

オードパルファム

  • 香料の濃度・・・約8~15%
  • 持続時間・・・約5~6時間
※ 一般的な濃度でのカテゴライズによる推測です。

サンタル 33の香りが似合うイメージ・人物

サンタル 33をつけている人のイメージ

都会から離れたキャンプ場でリモートワークする「デジタルノマド」

  • 30代前後、男女問わず。ノートPC一つで場所を選ばず働き、ときにテントやキャンピングカーでしばし大自然を満喫。
  • 「自然の木の香り」と「都会的な洗練感」を同時に求め、カジュアルな服装でも小物にこだわるタイプ。
  • 焚き火の前で仕事をしながら、ほんの少し“スパイシー&レザー”な香りを身に纏い、オン・オフを賢く切り替える。

クラフトビールバーを経営する「おしゃれな若き醸造家」

  • 20~30代男性(あるいは女性)。自身でビール醸造に携わりつつ、こだわりのクラフトビールバーを運営。
  • 店内はDIY感と木製家具の温もりが共存し、レザーの椅子や古材テーブルが特徴。
  • 「ドライな木の香り」と「ほんのりスパイス感」をアクセントに、“しっかり個性を放ちながら客に愛されるキャラクター”を演じたい。

廃工場をリノベーションしたギャラリースタジオに集う「前衛アーティスト」

  • 30~40代、性別問わず。アイデアを形にするために古い工場をアトリエに改装し、インスタレーションやパフォーマンスを行う。
  • ファッションはシンプルなワークウェアにブーツやレザー小物を合わせており、そこに尖ったアクセサリーを足す。
  • 香りは「レザーの苦味やウッディの乾きが主役」で、アーティスティックな空間にも自分の存在感を残したいと考えている。

ハイブランドのテーラードスーツをまとい、旧市街を散歩する「モダンクラシック紳士」

  • 30~40代男性。こだわり抜いたテーラードスーツを着こなし、歴史ある街並みを散策する。
  • 一見伝統的だが、服のシルエットや革靴に現代的エッセンスを盛り込み、“モダンクラシック”を体現。
  • 香りでも「スーツの渋みと都会的スパイスの融合」を求め、“カラダにフィットするウッディ”を好む。

冬の別荘でワインを楽しむ「落ち着いた読書家」

  • 40~50代。週末は冬の山間部にある別荘で静かにワインを味わい、厚手のニットに身を包み、暖炉の前で読書をする。
  • 特別な外出予定はなくても香りを欠かさず、“自分だけの穏やかな時間”を大切にしている。
  • サンダルウッドやレザーの香りに、わずかなスパイス感がリラクゼーションと高揚感を同時にもたらし、自分の世界を完成させたい。