ル ラボサンタル 33

「SANTAL 33」は、“米国西部の広大な荒野で焚き火を囲むようなシーン”を発想源とした、ウッディ&スパイシーなフレグランス。サンダルウッド(オーストラリア産)とシダーウッドを“スモーキング ウッド アロイ(燃える木の合金)”と表現し、そこへカルダモンやアイリス、バイオレットなどが特徴的に加わります。さらにレザリー・ムスキーな要素が重なり、野性的でありながら落ち着いた温もりを感じる香りとして、多くの支持を得ています。口コミでは「青っぽい未熟な果実のようなトップ」「ハワイのホテルやAesop店内を連想」「レザーやムスクが甘く重く感じられ、酔ってしまう」など好みが分かれがちですが、独特の“乾いた木材+焚き火のスモーキー感”がクセになると評判。一方で「意外と軽めで香りが飛びやすい」「皮革の匂いが苦手」という声もあり、少量から試すのがおすすめです。
香りの構成
ル ラボは香りのピラミッド構造を公式に明示していないため、以下は公式が発表しているノートを踏まえた変化の推測を含みます。
- トップノート
- カルダモン (Cardamom):柑橘のような清涼感や軽いスパイス感、ほんのり甘さをもつスパイス。噴霧直後に“ピリッ”とした刺激が立ち上がり、時に「青い果実のよう」「瓜っぽい甘さ」と形容されることも。すぐに柔らかく溶け込み、サンダルウッド主体のウッディ香へ繋げる役割を担う。
- ミドルノート
- アイリス (Iris)、バイオレット (Violet):アイリスは根茎から抽出される粉っぽく上品な甘さをもつフローラルウッディ系。バイオレット(スミレ)はほんのり青みを帯びたパウダリー感と優しい花の甘さを提供。カルダモンのスパイスが落ち着くと、フローラルの柔らかい甘さが「乾いた木」の背景にふわりと顔を出す。ここで感じる「上品さ」や「ノスタルジックさ」が口コミでも高評価。
- ラストノート
- サンダルウッド (Australian Sandalwood):ミルキーでわずかにスモーキー、甘く落ち着いたウッディ。SANTAL 33の中核をなし、焚き火のような暖かさが長時間香りを支える。
- シダーウッド (Cedarwood):ドライでややスパイシー、青みを帯びた木の香り。サンダルウッドと融合し、煙の漂う木を思わせる深みやホテルの芳香剤を連想するという声も。
- レザリー&ムスキー ノート:革の苦み・獣っぽい温かさ(レザリー)、動物的甘さやほんのり汗っぽいセクシーさ(ムスキー)。「最後は皮革の重厚感が強まる」「甘いサンダルウッド+レザーの組み合わせがクセになる」という意見もあれば、「レザーが苦手で酔う」と感じる人も。
おすすめの季節と時間帯
春 夏 秋 冬
日中 夜
男性向け、女性向け
男性 女性
サンダルウッドやレザーの重厚なウッディは「男性的」と見られがちですが、実際には女性人気も高く、全体で見れば男女ほぼ半々。口コミでも「大人っぽく色気がある」「夏場でも男性女性問わず爽やかに付けている」といった評価があり、ユニセックスな香りの代表格と言えます。
属性
フレグランスホイールとは?分類
- ウッディ系・・・ドライウッド
乾いたサンダルウッド&シダー、スモーキーかつ革っぽいニュアンスが「dry-woods」に相当する。カルダモンなどのスパイスに通じる清涼感を“アロマティック”と捉えることもある。
補足分類(18の属性からの分類)
- ウッディ
- スパイシー
- パウダリー
- ムスキー
- レザー
柔らかなサンダルウッド+シダーのウッディ。カルダモンの清涼感がスパイシーに。アイリス&バイオレットによるパウダリーな甘さ。レザリー&ムスキーな獣っぽい奥行き。それぞれが合わさり、“焚き火の燃える木”や“野生味”を連想させる独特の温かみを放つ。
持続時間
オードパルファム
- 香料の濃度・・・約8~15%
- 持続時間・・・約5~6時間
サンタル 33の香りが似合うイメージ・人物

荒野のモーテルで旅の手記を書く“放浪の記者”
- 米国西部の荒涼とした大地を車で渡りながら、各地の小さな町を取材して回る。
- 夜は古びたモーテルで焚き火を眺めつつ手記をまとめ、風に乗る煙を吸い込みながら一日を振り返る。
- 近づくとドライな木材とスモーキーな香りがして、どこかセクシーなのに汗のような野性的なムードもあるという不思議な魅力を放つ。
街のハイエンド系バーバーショップを経営する“クールな理髪師”
- コンクリート打ちっ放しの内装と無機質なメタルツールを揃えた“インダストリアルなバーバー”を運営。
- 顧客はビジネスパーソンからアート系まで多彩だが、彼の寡黙なプロフェッショナルぶりに惹かれて通う人が多い。
- カットの際、刃物の音とともにほんのりスパイシー&ウッディな煙感が香り、床に落ちる髪と木屑の匂いが溶け合うかのよう。
紺色のリネンスーツを着こなす“洗練された大学教授”
- 古いキャンパスを舞台にした講義で、シンプルながら上質なファッションをまとい、落ち着いた声で話す。
- 研究や講義は論理的だが、学生からは時折ふと見せる優しさが魅力的と人気。
- 香りはシャープなスパイスとウッディを基調にしつつ、時間が経つと甘く官能的に溶け込み、“知的なのにどこかセクシー”という印象を残す。
秋の夕方、ワインバーのテラスで一人過ごす“オルタナティブ系シンガー”
- 大衆向けのメインストリームには馴染まない音楽性で活動しており、夜になるとアンダーグラウンドのライブハウスで歌うスタイル。
- 夕方の空き時間にワインバーのテラスで軽くリハのイメージをする際、付けている香りは薪が燃えるような温かさと、甘すぎないレザー感。
- 人目を気にせずステージ衣装も黒やダークカラーが多いが、“少しだけ漂う甘くスパイシー”な香りとのギャップがファンを惹きつける。
乾いたウッディやスパイス感は秋〜冬の肌寒い季節に特に映える一方、「好きすぎて季節を問わず使う」というファンも多い。口コミでは「暑い時期は甘さがこもりやすい」「オフィスや人混みでは強く感じられるので付ける量に注意」などの声も。香りの強度を踏まえ、少量から調整するのがおすすめです。